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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
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第10話ー③

 中に入ると、かなり本格的な迷路になっていた。受付では、謎を解くためのメモ用の紙とペン、そして、解答用紙が渡された。迷路の壁はレンガ調になっているが、ダンボールかなにかだろう。そんな壁が、天井まで伸びていてまるで全容が掴めない。俺たちの学校は、教室とかが他よりも広い方なのでそこを加味するとかなり大きい迷路かもしれないなと思った。


「西洋風、といったところか。」

「クオリティ、高い、ですね。」

「うーん、ワクワクするね。」


 目と鼻の先には曲がり角があり、壁に問題が貼ってあって、1年生が立っている。莉未ではないが。


「各問題を解いって行ってゴールを目指してください。答え合わせは最後の出口にあります。もちろん正解数に応じて、景品もあります。」


 との解説を受けて、壁に貼られた謎解きを見てみる。

 問題は、


『の"けんぶつ"→飲み物

 "もみじ"ご→公用語

 "いろがみ"ゃ→?』


 と書かれている。難易度は簡単らしい、が………


「んー、と…………」


 と、俺と悠華が考え込んでいると、空優が何かを考え込んでいる。


「あ、わかり、ました。」


 と言って解答用紙に書き込んでいる。俺らはその書き込まれた答えを覗き込んで答えを確認する。


「しきしゃ?」

「はい。全部""の所を、漢字にすると、2通りの、読み方が、できて、それで………」

「あー、そうゆうことか。」


 俺らも空優の説明を聞き何とか納得する。それからも、特に迷路は迷わなかったが、謎解きが俺らには案外苦手分野だったらしく、空優が頑張ってといてくれた。

 そして、そんなこんなでなんとかゴールに到達すると、最後の回答チェックの所に莉未が座っていた。


「ここに居たかー。ほい、回答。」

「ありがとうございます。」


 解答用紙を渡し、莉未がどんどんと丸つけをしていく。問題は最終的に計7問でクオリティが改めて高かったように感じた。


「はい、全問正解です。おめでとうございます。」

「お、まじか。」

「解けました?」

「お恥ずかしながら、全部空優が解きました。」


 そう告白すると、くすくすと笑う。そして、後ろのダンボールから景品を出す。


「はい、全問正解の景品です。」

「おっ、でかいお菓子の詰め合わせか。」

「はい。」

「あっ、そうだ。この後は、一緒に回れる?」

「大丈夫ですよ。ちょうど交代ですし、少し待っていてください。」

「了解。」


 そう言って、とりあえず教室を出る。廊下も変わらず、人が多く、賑わいは消えていない。というか、人の流れが体育館に向かっている気がする。


「なにかあるっけ?」

「んー、確か11時からバレーだったはずだよ。やりたい人でチーム組んでやるやつ。」

「あったな。そんなのも。」


 俺らの学校は、昔は文化祭と体育祭は別だったらしいのだが、数年前に文化祭だけになり、その代わりに、金曜の学生だけの時にバレーとバスケのトーナメントをやるようになったらしい。


「お待たせしました。それにしても、栞之宮先輩……ですよね。変わりましたね。」

「そう、正解。かっこいいでしょ。」

「はい。」


 どこで判断したのか、すぐに悠華と見抜き感想を述べる。よくわかったな。ほんとに面影ないのに。


「で、何処行こうか?」

「んー、とりあえず遥真先輩達のクラスには行きたいです。あとは、特に……………」

「じゃあ、戻るか。」

「今は、音露がシフトで入ってるはずよ。」


 音露ってことは女装……か。まじで想像できないな。


「とりあえず、行きません、か?」

「それもそうだなぁ。」


 ということで、来た道を戻り、自分達の教室に向かう。

 教室に向かうと、列が小さいながらにできていた。


「まじか。」

「大盛況、ですね。」

「収まるまで、別の所に行きますか?」

「その方がいいのかもな。」


 少し耳を済ましていると、料理の評価が聞こえてくる。美味しいという声が聞こえてくると嬉しい気持ちになる。


「で、何処に行こっか。」

「うーん、考えてなかったですね。」

「あ、じゃあさ、ここ行こ、ここ。」


 そう言って、悠華が指したのは3年1組がやっている、フォトスポットという場所だった。まぁ、ここからなら同じフロアで近いしいいか。


「いい、ですね。行きましょう。」


 空優も賛成し、教室に向かう。しかし、どうやら割と人気だったらしく、結構人がいた。


「多くね?」

「大丈夫。入れるよ。」

「確かに、入れるけども……………」


 結局、促されるままに中へと入っていく。中には、ハートや座れる三日月型のオブジェ、カメラのフレームのような物など様々なオブジェが置かれており、そこで各々好きに写真を撮る、というスタンスの店らしい。よく見ると、殆どがダンボールで出来ており、このクラスの工作技術の高さがうかがえる。


「おー、凄いね。何処で撮ろっか。」

「色々あるからな。」


 当たりを見回し、何処に行くかを考える。最終的には、全員同時に同じところに行くのではなく、行きたい場所に撮りに行く、という方式に収まった。


「おっ、ハート空いてる。莉未、撮るぞ。」

「えっ、えっ、ちょ………あれって、カップルとかとりわけ仲のいい友達とかと撮るようなやつじゃ…………」


 早口で照れながら反論してくる。敬語も薄れてるし。ふふ、かあわいい。

 照れる莉未の手を掴み、ハートの所に引っ張って行く。おそらく今までにない、行動力かもしれない。

 各モニュメントの前には担当の生徒がいて、写真を撮ってくれるらしい。お言葉に甘えて、スマホを渡して撮ってもらう。


「うぅ、本当にやるんですか。」

「やるの。ほら。」

「はーい。行きますよー。はい、チーズ。」


 それから、なんだかんだ2、3枚か4枚ぐらいは撮った。照れながらも、ノリノリな莉未が可愛かった。

















今回、作中で使用された謎解きは、QuizKnockさんのサイトより、引用させて頂きました。

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