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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
38/83

第10話ー①

「文化祭〜当日だあーーー!!!」

「…………うっさ……」


 教室に入り、悠華に挨拶するとそう叫ぶ。前から思ってたが、悠華ってこんなキャラだっけ?中学で絡みが多かった訳では無いが、ここまでテンションの高いキャラじゃなかった気がするんだが。ま、いいか。


「ふぁーー………ふぅ…………おあよー」

「おう、おはよ。どうした?寝不足か?呂律回ってないぞ。」

「楽しみだった?」

「それもあるけど、友達とねー遅くまで電話してたー。ふふ……」

「そっ、そうか。」


 眠たげな音露は、喋り方も雰囲気もふわふわしているように感じた。まるで、幸せの絶頂、みたいな顔してるし。


「ふーん………友達、ねー…………」


 そう悠華が音露に疑いの目を向ける。

 音露はそれに対して溜息をついて、


「何が?友達だよ。一つ下の男友達。」

「わかった、わかった。そうゆうことにしとく。」


 結局、悠華は納得のいかないような表情をしていた。

 しばらくすると、空優も教室に入ってきた。


「おはよう、ござい、ます。」

「おはよー。」

「これであとは美桜菜だけ、かな?」

「確かに。」

「美桜菜なら役員で既に登校してるぞ。」


 実行委員会はどうやら早めに登校して、運営準備等をすることになってるらしい。

 ということで大変面倒ながら、戻ってくるまで仕切っとくようにとのお達しが来ていた。


「と言ってもまだ時間なってないし。」

「そう、ですね。」


 しばらく雑談していると、チャイムがなり、弥嶋先生が入ってきた。


「はーい、今日は待ちに待った文化祭当日だぞー。各自配置に着いちゃって大丈夫だからね。じゃあー、紅里はいないか。だと………」

「あっ、はい。任されているので僕仕切ります。」

「おっ、じゃあ、遥真頼んだぞ。」


 そういうと、近くの椅子に座ってしまった。俺は、とりあえず教卓の方に行く。

 美桜菜から受け取っていた、当日の動きが書かれた紙を見ながら指示を出す。


「じゃあ、とりあえずホールの人達は、理科室と実験室に行って着替えて。男子が理科室で女子が実験室ね。で、調理班は30分後から使えるらしいから、準備しとくように。以上、解散。で、いいですよね?先生。」


 ちらっと、弥嶋先生の方を見て確認を取ると、右手親指立てて、グッ、としていたので、動く、と言うと皆荷物を持ってホール班は着替えに行った。


「じゃあ、私達も行ってくるね。」

「本気の出来、見せてやるからな。」

「はいはい。行ってらっしゃい。」


 軽く返して、向かわせる。俺も自分のロッカーから荷物を取り出す。


「そういえば、調理室って、どのくらい、いられんですか?」

「基本は俺らぐらいしか使わないよ。後の、焼き鳥とか焼きそば。ああいう煙いのは外だしな。」

「あぁ、なるほど。そう、ですね。」


 俺らが中で飲食店をやっているのは飲食店方式でやっているからであり、後は屋台出して外で焼いている。

 悠々自適に調理室は使えるが、1つ問題があって、少々移動が手間というのが難点だ。スープ系無くして、正解だったな。

 10分前になったので、荷物を持って調理室へと向かう。

 ちなみに移動が手間というのは、同じ3階にあるにはあるが、教室が西側なのに対して、調理室が東側の端にあるからである。これに関してはどうしようもないので、配膳担当を作っている。

 手を洗い、調理室に入る。一般が来るのは明日なので今日はそこまで多くは作らない。多分どこもそうだが、明日が本番みたいなものだから。


「とりあえず、各班調理開始。何かわかんないことあれば各自助け合い、駄目なら俺を呼ぶ。後、火と包丁には気をつける。分かったら始めるぞ。最高のもの作るぞ。」

『おー!!』


 柄にもないことをして作り出した一体感のようなものも存外悪くないな。さーてと、俺も回りながらやっていくか。開始まで後、1時間あるし。

 20分ぐらい経ったが、特に問題もなく調理は進んでいる。俺がたまに呼ばれてアドバイスしたり手伝う程度だ。


「んー、デザートだな。大変そうなとこ。」


 辺りを見渡し、手が回っていないところを確認する。まー、手間が多い部類だからな。


「空優、俺のバック取って。」

「これ、ですか?」

「それ。」

「わかりました。………おっ……も、い」


 俺のバックを持った空優が思わず呟く。と言っても、持てなくはないらしく、何とか持ってきてくれた。


「はい。」

「ありがと。」

「ふー………何、入って、いるん、ですか?それ。」

「調理道具。」


 そう答えて、空優を持ち場に戻らせる。俺はスイーツ班の所に行き、シフォンケーキの調理をやることにする。


「貸して。やるから。」

「あっ、はい。」


 作っていた人からボウルを受け取ると、バックからホイッパーとハンドミキサーをだす。

 その光景を見ていた、デザート班は驚いた顔をしていた。


「どうした?」

「自分の?」

「そだけど。」

「ずるっ!」

「ずるいもない。さっさと手を動かせ。時間かかるんだから。」

「はーい。」


 そう言って、皆渋々というかとりあえず作業に戻った。俺も、作るか。

 気づいたら夢中になっていたらしく、開店10分前になっていた。

















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