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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
36/83

第9話ー③

 今日は文化祭前日ということで、授業は午前だけ。部活も無しで、完全下校迄なら自由に準備をしていいとなっている。

 5時間目が始まり、10分後ぐらいだろうか。1台の配達トラックが入ってきた。それを見た美桜菜が俺の後ろの襟を掴んで教室を出ようとする。俺は、わかったから、と言って大人しくついて行くことにした。それを見て察したのか、音露も、男手が必要だろ、と言って着いてきてくれた。

 玄関を出て、駐車場に行くと既にトラックは止まっており、荷物確認をしていた。


「お疲れ様です。」

「お疲れ様です。指定された物は全て持ってくることが出来ました。」


 俺の予想通り、と言ったところか。美桜菜は荷物の確認をしている。


「手伝います。」


 俺と音露は配達員から荷物を受け取り、中に運んでいく。ダンボールはかなり大きく1個ずつ運ぶのが限界である。

 校内に入り、一旦荷物を下ろして履き替える。荷物が大きく足元が見にくい。階段に差し掛かると、殆ど見えないので怖い。何とか3階にある教室にたどり着いた。


「……よいしょ。ふー………………」

「結構重いねぇ。」


 教室につき、荷物を下ろすと、後ろから音露が来て荷物を下ろす。


「まだ、結構あるよね。」

「そう、だねぇ………… はーい、力ある人3人ほど手伝ってください。」


 そう音露が手を挙げて聞く。率先的に3人出てくれた。後ろから来た、配達員さんとお手伝いの3人と一緒にトラックに戻っていく。

 3、4周ぐらいしただろうか。何とか全て運び終えた。教室では先に戻っていた美桜菜の指導で開封が進められている。


「おつかれー。」

「あー、腕痛い………」


 帰ってきた俺に悠華が労いの言葉をかける。ていうか、結構量あるなぁ。

 教室にはダンボールを置くスペースと机、椅子等を置くスペースが設けられていた。


「足りそうか?」

「足りはするわよ。1番時間かかるのはレイアウトね。実物のサイズ見て決めるってなったじゃない。」

「あー、確かに。それもそうだな。」


 とりあえず、俺らも手伝いの方に戻る。とりあえず、開封したのを寄せていくか。


「開きまし、た。」

「ほい、来た。よいしょっと。」


 空優が開けたダンボールから椅子を取り出し、運ぶ。正直言って今はこの単純作業だ。と言っても、クラス全体で取り組んでいるのでそこまで時間もかからずに済んだ。収納の関係で1部は組み立てだったが、そちらもまもなく済みそうだ。

 とりあえず、出来上がったものの個数を確認していく。


「うん、とりあえず全部あるわね。じゃあ、レイアウト会議に行きましょう。」

『はーい。』


 と返事をし、皆机、椅子を置いてあるスペースに行く。とりあえず、机1つに対して椅子2脚。机2つに対して椅子4脚で行くことだけは事前に決まっていた。

 ひとまず、1人から2人用の席の配置を決めていくことにする。とりあえず、まず廊下側の壁に寄せて置いてみる。


「こんなんでどう?」

「もうちょっとこっちにしないと1セットしか置けないよ。」

「あんまりこっちにやると扉塞ぐって。」


 と、微妙な調節を繰り返していく。廊下側にはどうやっても、2セットしか置けないので、それを置けるようにしていく。

 扉は前と後ろで2つあり、そこに重ならないようにしていく。椅子を引いて戻してと調整している。

 同じ配置になる、窓際は1つ多くて3セット置くことにする。と言っても別にここの教室から見る眺めが良いとかはなにも無いけど。


「案外早く、決まりそう、ですね。」

「まー、教室のサイズなんて決まってるし、設置の仕方も大体決まってくるだろ。」

「それもそう、ですね。」


 実際、後は真ん中に最大4人用席を真ん中に2列。1列に2セット。サイズと、隣の席との距離感等を考えて配置していく。


「こっち寄せて。」

「んー、あと………2ミリ」

「無理よ、細かい!」


 と、微調整の声があちらこちらで聞こえてくる。んー、特に仕事がない。


「あら、暇かしら?なら、ダンボール捨てて良いらしいから、捨てに行ってくれない?」

「ん、いいよ。」


 俺は辺りを見渡し、暇そうな音露を見つける。


「音露、ダンボール捨てに行くぞ。」

「え?あー、了解。」


 ダンボールの集められているスペースへ向かい、畳まれているダンボールを半分こにして持つ。当たり前だが、何も入ってないし、畳まれているから、多少量あってもそこまで重くないからいいな。

 ダンボール等を捨てるゴミ捨て場は、学校の東側にある。自転車小屋からひとつ開けて隣だ。


「何とか進んでるね。」

「そうだなー。僕らは特にやることが見当たらないのが問題だけど。」

「今見つけたから、良しとしよ。」

「それもそうだ。」


 そう言って笑いながら廊下を歩く。そう言えば、体育とかではよくペア組むけど、最近は2人で話すことも少なかったからな。今日は案外多いな。と言っても、元からそんな2人で話すことも多くないけど。共通の話題もそんなないし。


「そう言えば、どうなんだ。女装の準備の程は。」

「もー、ばっちり。姉ちゃんが頑張ってくれたし。」

「姉、いるんだっけ。」

「そうだよ。結婚式準備とかで色々忙しいのに、ありがたいこった。」

「はー………そうなんだ。」


 こうゆう話聞いてると、ほんとに全然音露のことは知らないんだなと思う。一応去年からの付き合いなんだけどな。姉がいるのも聞いたような聞いてないようなだし。結婚とかは初知りだからな。

 でも、確かに。姉がいる方が女装は強いかもな。期待できそう。


「そう言えば、当日は回れそうか?」

「どーだろ。一応キッチンは休みあるけど。んー、わからんな。」

「ま、僕は休みあるし一日目は1人で寂しくかな。」

「ふふ、寂しいな。」

「うっさい。」


 そんな感じの雑談をしていたら、ゴミ捨て場まで着いてしまった。

















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