表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
34/83

第9話ー①

 それから、色々な話し合いが行われ、方向性を纏めていった。と言っても、今回はテーマよりも本人の面影を無くすというところに焦点を当てることになった。メニューも軽食メインでいくことになった。後、回転率重視。そんなこんなで、文化祭まで、残り1週間までに迫っていった。


「トースト。苺ジャム。マーガリン。ピーナッツ。パンケーキ。サンドイッチ。レタスとハム。卵。食べ物はこんなところか?デザートを増やしたい気もするが。」

「えっ?そんなに作るの?」

「いやいや、それは厳しいっしょ。」

「多すぎますよ。」


 料理班のメンバーは俺の希望で10人。空優も入っている。俺以外は、全員女子で今は作る物の話し合い中だ。


「どうせ、ドリンクは市販なんだ。ここぐらい、力入れないと。」

「………………メニュー本格的過ぎ。」

「イージー、イージー。」


 こんな感じでずっと平行線のまま話し合いが続いている。1番難しいのはパンケーキぐらいだし、大丈夫だと思うけどなぁ。


「兎幡ちゃん、遥真君と仲良いでしょ?なんか言ってやってよ。」

「えぇ、私、ですか?」


 話には息を殺して参加してなかった、空優が突然話を振られて動揺する。


「んー………………トーストとサンドイッチは、できる、と思い、ます。まぁ、相談は、します、けど。」

「あーね。確かにそうかも。となると、パンケーキか。」

「アイスクリーム………いや、面倒か。となると……」

「一旦、ストップ、です。」


 流石にデザート系が1つというのもつまらないのでもうひと品考えていると、空優に止められてしまった。


「なんだよ。流石にデザート系が1つはつまらないだろ?」

「それは、同意、します。ですけど、皆さんが………………」

「そうなのか? んーー…………………」


 どうすっかなぁ。何人来るかは全然わからないなかで、用意しなくちゃ行けないというのも難しいものだな。

 あーでもないこーでもないと話し合っている調理班を横目にどうするか考える。……………そういえば、


「おーい、良いのが、あったよ。」

「いいの?」

「そう、これ。」


 俺はそう言って鞄からファイルを出し、そこから3枚の紙を出した。


「なにこれ?」

「自作のレシピ。元々、弟のために作ったやつで、そう言えば必要になるかな?と思って持ってきてた。」


 これは弟が年少ぐらい?の時だったか、その歳ぐらいの時に一緒に作りたいと言ってきたので考えた、簡単レシピ。当時の想定よりは質は落ちるが、そこまで差はでないだろ。これには、パンケーキの他にプリンとシフォンケーキのレシピもある。存在忘れてたよ。


「いける、かなぁ?」

「あーしはいけると思うけど。」

「文化祭前日にでも、ベースを作っとけばいいさ。それでなんとかなるだろ。」

「あたし達と遥真君とじゃ違うの。」


 …………? そりゃそうだろ。それが一体どうしたんだよ。まぁ、何とかなりそう、かな?


「これで、一息つけます、ね。」

「だな。」


 あとは、微調整していけば大丈夫だろ。

 女装、男装するスタッフ兼内装係も内装の話し合いも終わってき始めたらしく、纏めに入っていた。

 しばらくするとチャイムがなり、6時間目が終わった。


「そっちどうだった?」


 授業が終わり、近づいてきた悠華が話しかけてくる。


「こっち、ですか。まぁ…………………月輝君、大暴走、といった、所でしょうか。」

「優秀が故、ね。人の機微に敏感なのかじゃないのか相変わらず曖昧ね。」

「何処がだ。心外だなぁ。」


 まったく、人の感情には敏感にしてるつもりだぞ。ったく、そんなことないのに。

 にしても、内装の班も色々意見出てたんだな。結局今回はそこまで凝らないことになったみたいだな。そう、黒板を見ながら感じた。


「明日からは準備か?」

「そう。ついでに僕たちの衣装準備ね。」

「そっちもそっちで大変だな。」

「ま、ね。」


 流石に1週間を過ぎると忙しくなるな。俺らも明日は家庭科室を使っていいことになってるしな。微調整ができる機会もここしかないしな。

 その後は、掃除をし帰るだけになった。


「確か、音露は今週部活動無しだっけ?」

「そ。文化祭休み。」

「じゃあ、帰るか。皆は?」

「私はいつも通り行けるよ。」

「反対なので。」

「そうか。美桜菜は?」


 そう聞くとしばらく悩んだ後、何かを思い立ったか思い出したように頷き、返事を返す。


「私も一緒に帰るわ。それで、月輝君の家に行くから。」

「別にいいけど唐突だな。だったら買い物付き合ってもらうぞ。」

「食材無いの?」

「そう。」


 唐突な申し出を受けながら、荷物を持って教室を出て、玄関に向かう。


「あっ、先輩方。お疲れ様です。」

「おつかれ。」


 玄関で莉未と会い、挨拶を交わす。


「一緒に帰るか?」

「いえ、方向も違うので。」


 そう断る莉未に思い出したような空優が話しかける。


「そう言えば、駅、ですよね。」

「そうですね。」

「じゃ、私たちは、私たちで、帰りません、か?」

「……うん。」


 莉未と空優も駅組で行くらしい。こうやって、莉未の交友関係が増えて行く事も俺的には嬉しいな。そんな気持ちで2人を見送り、俺らも帰ることにした。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ