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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
32/83

第8話―③

「それにしてもあれが通るとは。」

「びっくりだよなぁ。」

「ほんとほんと。」


 バスで今日は帰る空優と、叔父さんの会社に行くという美桜菜、純粋に方向が真逆の莉未を除く3人で帰っていた。


「どんなメニューにするの?」

「それは方向性決まってからでいいだろ。じゃないと、俺も可能性多すぎる。」

「あははっ、確かに。でも、私はどんな男装するかぐらいは考えようかな。」

「それぐらいは僕もしようかな。」


 俺は調理でよかったな。女装内容とか考えるのが面倒くさい。親が見には来ないからいいとしても。

 そう言えば、どんなの着たいとかあるのか?


「うーん、やっぱ格好良いのがいいかなぁ。理想は私ってわからないぐらいがいいかな。」

「わからない方がいいの?」

「うん。」


 でも、その方がいいのかな。というか、女子は男子よりも髪の長さ的にウィッグ大変そうだよなぁ。


「そっちは?」

「まー、やるなら可愛く、かな。」

「普通だな。」

「普通だよ。」


 なんだ、面白くないな。誰かネタ枠必要だろ。というか、それがないと面白さがない。やらないやつが口を挟むのもどうかと思うけど。

 でも、俺も料理で1つぐらい奇抜なのあった方がいいのかな?ま、方向性次第だな。


「そういえば、去年の文化祭とかって何したの?よくよく考えたら、私、初めてだからさ。」

「あー、そういえばそれもそうだったな。馴染みすぎて、すっかり忘れてたよ。」


 確かに。なんだかんだ、割と一緒にいたから忘れてたな。……………………去年って何したんだ?


「僕らの学校の文化祭は全然つまらないよ?金、土の2日間で金が僕達だけで、土が一般公開。後夜祭もなかったはずだよ。」

「いや、確か後夜祭はあったはずだ。と言っても、自由参加だし、先生達のお疲れ様会みたいなもんだったはずだよ。」


 実際俺らの学校は、漫画とかで見るような、花火が上がったりとかの楽しげで華やかなことはしない。後夜祭が始まる頃には、各クラスや部活の出し物は撤収されてほとんどの生徒は帰ってしまう。というか、後夜祭の開始自体が文化祭終わりの1時間後で、服装も自由、なんだったら先生も飲む先生は飲むらしいからな。

 今年も参加しないだろうなぁ。単純に2日間で疲れ果てるし、家でゆっくりしたい。


「じゃあ私も参加しないかなぁ。つまんなさそうだしね。」

「うんうん。僕もその方がいいかなって思う。」


 やっぱり皆、こうゆうのって行かないんだろうな。俺が小耳に挟んだ感じも、行くって人はいなかったし。


「前の学校はどんな感じだったの?」

「えー、どんなって……普通だよ?私が覚えてないだけかもだけど。」

「覚えてない?」

「うん。」


 そう言った時の悠華の顔が少し曇ったように見えたが、すぐにその表情は消え、1年生で慣れてなくて…… と言った。

 まぁ、俺もよく覚えている訳では無い。確かに慣れないし忙しかったりして、あんまり覚えてないしな。


「月輝君は、その頃には美桜菜ちゃんと付き合ってたんだよね?その時の思い出とかないの?」

「んー、美桜菜の手伝いしてたな。ずっと。それで、一緒に回ることもあったけど、遊んだとは違うかな?」

「僕は、その頃は月輝とは1、2回しか話してなかったし、忙しいそうだったから1人で回ってたな。」

「ふーん、そうなんだ。今年もそのつもり?」

「わかんない。」


 まだ、動きが分からないしキッチンもあるから、どうなるんだろうな。でも、


「莉未のとこには行きたいかな。」

「あっ、確かに。行かなきゃ。」


 そうそう、しっかりと見に行ってやらないと。こうゆうのが文化祭の楽しみになるのかな。


「そういえば、土曜日の一般って誰でも来れるの?」

「確か、来れるよ。誰か来るの?」

「うん、昔の友達。今年、僕らの高校受験するらしく、学校見学も兼ねて、だって。」

「友達いたんだ。」

「どうゆう意味!?」


 俺のジョークに強くツッコミを入れる音露。そして、その一連の様子を笑いながら悠華は聞いていた。


「はーーっ………………うふふ、あー、そういえば日花光君は来るの?」

「来ると思う。ていうか、ツボりすぎじゃない?」

「ふふ、なんか、ツボった。」


 一体何がそんなに面白かったのだろうか。ともかく、悠華にとってはとても面白かったらしい。なんだったら、今も笑ってる。


「うん。じゃあ、僕こっちだから。じゃあね。」

「うん、また明日。」

「ふふふ、はぁー、じゃあね、また明日。」


 ここからは、方向が違う音露と丁字路で別れる。そして、未だに悠華はまだ笑っている。どんだけだよ。


「っっっーーーはーー…………うん。もう大丈夫だよ。」

「長かったなあ。そんな面白かったのか?」

「なんか、ね。」


 正直言って、絶対今のはそこまで面白いとも思わないし、笑いを狙った訳でもないのだがな。


「そういえば、悠華の方は誰かくるのか?」

「うーん、親が来るかも?ぐらいかな。」

「やっぱ、そうゆうものなんだな。」


 でも、個人的には音露の友達が楽しみだな。普通にあの人の交友関係が想像つかないし。そう思っていると、悠華も同じことを思っていたらしく、


「音露の友達ってどんな人だろうね。」


 と言った。やっぱ、気になるんだな。


「想像つかないもんな。本人には悪いけど。」

「いるの?って言った時点で十分アウトだよ。」

「それもそっか。」


 本人には悪いがいない間にそんな話をしながら、そのまま下校した。もちろん、それ以外の話もしたが。

















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