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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年二学期
30/83

第8話―①

すみません。予約投稿忘れていました。なので、この休日投稿で許し下さい。

「やっと、お昼かぁ………」


 そう疲れ果てた音露が机に突っ伏して言う。

 ちなみに、夏休み明けの席替えで窓際の1番後ろの席を俺は獲得し、その右隣が音露である。そして、今日は夏休み明けのテストが午前中いっぱいあった。だから、音露はダウンしてるのだろう。


「と言っても、成績いいじゃん、音露。」

「これでも、昔はガリ勉君だったから、ね。」

「ま、すぎたことは仕方ない。」


 そう言いながら、バックから弁当箱を取り出す。それに同じくして、女子組もお昼に混ざってきた。


「そういえば、もう少しで文化祭だね。」

「そうねぇ。この学校、委員長が実行委員会と兼任だから、やっとかとも思うし、早いなとも思うわ。」

「確か、今日の、6時間目に、それの話をする、らしい、ですからね。」


 俺らの学校の文化祭は9月の中頃にある。だから、夏休み明けから準備があるのだ。

 しかし、文化祭の準備ってなると時間取られるんだよなぁ。家事で忙しいから早く帰りたいんだけどな。あっ、ていうかそうだ。


「相談あるんだけどさ。誰かこの中で今週土曜日空いてる人いない?俺の行ってる料理教室で誰か誘ってきてみたらって言われて。まぁ、強制ではないらしいけど。」

「土曜日は私は無理ね。叔父上の家に行くから。」

「僕もパス。」


 というふうに皆都合がつかないみたいだ。俺も唐突に言われたからな。簡単に考えると新規の勧誘かな。ここ1年ぐらい?新規入ってないし。見学は何人か来たことあるけど。


「あ、じゃあ、私が。お料理、学びたい、です。」

「おっ、ほんと?ありがと。じゃあ、家帰ってから、追って連絡する。」

「はい。」


 良かった1人は来れて。こうゆう言い方をすると怪しさ増すからあれだけど、アットホームな空気だからリラックスしてできるだろ。


「あー、莉未ちゃんも一緒にご飯食べられれば良かったのにね。」

「唐突じゃない?」

「だが、俺は嬉しいな。友達と食べると言っていた。」

「あなたはあの子の親か何かかしら?」

「まぁ、俗に言う庇護欲はあるかもな。」


 本人に言うと、恥ずかしいので辞めてください、と言われるがそれも可愛いのでまた可愛がってしまう。まぁ、弟にも似たこと思うから庇護欲なんだろうが。


「そー考えると、月輝ってさ、親バカになりそうだよね。僕はそう思うよ。」

「あー、わかるわかる。会社の後輩とかも可愛がりそう。」

「お前ら、好き勝手言いやがって………………」


 まったく俺のどこをどう見たらそう見えるんだよ。まぁ、別に構わないけど。


「ご馳走様。」

「相変わらず月輝君は食べるの早いね。よく噛んでる?」

「よく噛んでる。だから満腹。」


 そんな何気ない雑談しながら、お昼を過ごした。


         ◇ ◇ ◇


「今すぐに静粛にしないとうちのクラスは何もしないようにするわよ。」


 そんな冷たく覇気のこもった美桜菜の声が文化祭に浮かれているクラスの空気を一瞬で冷たくする。しかも何が怖いって笑顔で言ってる事だ。なんか去年もこうだったような…………


「そうだったかも。怖かったよねぇ。あの時は僕、美桜菜ちゃんと関わり無かったし。」

「俺は知ってた。普通に怖いが。」


 そう小声で音露と喋る。ちらっと美桜菜の方を見るが別段バレた様子はなかった。良かった。


「じゃあ…………5分ぐらい?話し合って案だして。」


 そう言い、スタートと手を叩く。それに合わせて、一気に教室がザワつく。


「案、出す?」

「いやいやいや、出すでしょ。」

「じゃあ、なんか案ある?」

「…………………あっ!男装女装カフェ!」

「あー、いいね。それで提案しよう。」


 俺らは多分ふざけた考えが混ざってる。こんな奇特なのなかなか出ないだろ。でも、漫画みたいで面白くはある。それに、別に俺は女装しないだろうし。どうせ、飲食関係になれば俺は調理に回るし。というか、回されるだろ、美桜菜に。


「えぇー、ずるっ!」

「ズルくない。」

「まぁ、いいけど。」

「いいんだ。」

「なんか面白いし。」


 その考えはある意味尊敬するな。面白いからでできるのは凄いと思う。まぁ、音露らしいと言えばらしい、のか?


「案外早く決まったな。」

「だねぇー。」


 そう言いながら音露が机に突っ伏す。なんだったらこのまま寝そうな勢いだ。おーい、流石に寝るのはまずいぞ。そう小声で言うと、顔だけをこちらに向け、流石に寝ない、と言った。

 早く話し合いが終わりすぎたので、雑談をしながら時間を潰していると、5分ぐらいたったらしく、パンパンと手を叩き、美桜菜が自分に注意を向ける。


「はーい、話し合い終了。意見がある人は挙手してー。」


 その言葉に手を挙げたのはいつもクラスで騒がしくしているクラスの中心人物的な野球部の人だった。


「メイドカフェがいいと思います。」


 その堂々たる意見に1部の男子は喜んだり、笑っていたりした。その一方、全員という訳では無いが、女子からは怪訝な視線が向けられている。それもそうだろうな。

 1人が手を挙げ意見を言うと、皆がもう安心かのように手を挙げる。よくそんな意見出るなぁ。


「お化け屋敷やりたーい。」

「迷路!!」

「飲食系やりたい。」

「やっぱ飯!!」


 もう収拾がつかないぐらいになってる。それを捌けるのは…………美桜菜ぐらいだよなぁ。適切に一人一人の意見を聞いてくる。


「うーん、色々と意見出てきたなぁ。あっ、月輝君、ちょっと手伝って。書記やって。」

「なんで俺なんだよ………」


 そういった文句というか疑問は出てくるが断る道理は無いので、筆箱を持って美桜菜のところに行く。行く時に音露に、どんまい、と言われた。からかってるのか。


「じゃあ、ここまでは書いたから、次からはよろしくね。」

「ほーい。」


 飲食店関係が多いけど、決まるのか?これ。そんなことを思いながら、話し合いはどんどんと進んでいった。

















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