第7話ー①
また、長くなっちった………………
というわけで、今年最後の投稿です。メリークリスマス、そして、良いお年を。
今日は、朝から皆うきうきとしている。なぜなら今日はお祭りの日だからだ。
祭りが行われるのは、狐遊神社。お祭りの正式名称は、狐遊花火大会。読み方は、どうやら、きつねあそびでもこゆうでもどちらでも読み方はいいらしい。市がそうゆう意向らしい。俺は、きつねあそびと読んでいる。
楽しみなのはわかるが仕事も疎かにしないよう気をつけて貰いたい。だんだん人は少なくなってきたけどさ。
「わかってるよ、流石にね。」
そんなことを悠華が言うので、疑わしい目で見ると、なんでそんな目で見るの、と言われてしまった。
ま、皆ちゃんとやってはいるんだけどな。
今日は、上がる時間が早くその分浴衣を着たりだのの準備があるらしい。わざわざ用意してくれてるらしい。と言うか、1週間ぐらい前にどんなデザインがいいか聞かれた。俺は、確か黒色のシンプルなのって言った気がする。
そんなことを思い出しながら、仕事を続ける。
「にしても、やっと人が少なくなったな。今年は人が減り始めたのが遅かった気がするな。」
「そうね、暑い日が長かったからかしらね。」
「だろうな。ありえるとしたら。」
どっちかというとこっちはそこまで暑い方じゃないんだが、それでも、気温が高い日が続いたからな。
お昼のピークも終われば、すぐに人の波も引くだろう。
「日花光は遊んでこないのか?」
「うん、お祭りのためにね。お祭りで全力だす!!」
「そっか。」
そう言いながらも、接客にパタパタと動き回って働いている。まぁ、まだ若いから体力有り余ってるんだろうな。
ふと、時計を見ると11時30分を回っている。そろそろ人も多くなるだろうな。
そんなことを思っていると本当に人も続々とやってきた。と言っても、ピークと比べれば回らないほどでもない。
こうして、お昼を乗り越えた俺らは、3時ぐらいになると仕事を切り上げ別荘へと向かった。
◇ ◇ ◇
何故かそれぞれ着替えてお披露目会をしようと言う話になってしまった。面倒だが仕方ない。
俺は去年着付けを教えてもらったのでとりあえず一人で出来る。日花光と俺は、一緒でいいとなったので一緒に着替える。
確か、美桜菜と空優が自力で着れるんだったよな。美桜菜ができるのは知っていたが、空優もできるのは驚いた。案外、色んなことできるよな、空優は。
着物姿………………か…………… 日花光のを撮って両親に送ろうかな。去年は送らなかったからな、喜ぶだろ。
「日花光、パパとママに浴衣姿の写真送るから、こっち向いてー。」
「えっ、ほんと!?わかった。」
そう言うと、笑顔でカメラに向けてピースをしてくれるノリノリな日花光。やばい………可愛すぎる…………
なんだかんだで、10枚以上は撮ったんじゃないかといったところで、とりあえず切り上げる。しかし、浴衣はかっこいいよな。水色に星のデザインが入っている。その他の柄もスタイリッシュだ。かっこいいのっていう漠然とした日花光のオーダーから、こんないいものがくるんだから、流石プロだなと思う。
ロビーでお披露目ということで、ロビーへと向かう。同時に出れるように連絡をグループのメッセージに送って、と…………
というか、この別荘が広いからできたことだろうな。各自、部屋被らないようにしたりするあたり徹底してる。こんな、テレビのファッション企画とかで見る黒の布マントまでわざわざ用意してもらって。まぁ、面白いからいいか。
皆、準備完了ということで、ロビーへと向かう。
ちなみに、俺の浴衣は黒の、と言ったら濃淡のあるシックでかっこいいのがきた。シンプルなのと言ったから柄はもちろん無いが。
「おー、こんなに黒マントがいるとなんか壮観というか面白いね。」
そう最後に到着した悠華が言った。お前が提案したんだろうが。
とりあえず、どの順番で発表するかを決めることになった。面倒なことはさっさと済ました方がいい。ということで、誰も最初にという人がいなかったので、俺と日花光がやることになった。
よいしょっ、と
「おー、2人ともかっこいい。」
「いい、ですね。」
「流石、遥真先輩かっこいいです。」
なんでそんな褒めてるんだ?莉未に至っては流石ってどういうことだよ。
「あー、もう次だ次。音露、行け!」
「えっ、僕?まぁ、いいけどさ。」
あんまり、持ち上げられるのも恥ずかしいので、とりあえず音露に押し付ける。
おー、紺色か。なんかタイルみたいな柄だし。
「なんか、あれだね。音露君のイメージとちょっと違うクールな感じだね。似合ってるけど。」
「タイル柄がアクセントになっているのね。」
ドヤ顔で自慢してくる音露。というか結構気に入ったみたいだな。
次は誰にするかになったが、美桜菜が自ら次に志願した。多分、さっさと終わらしたいんだろ。
おー、紫に桜か。なんか、お嬢様な感じがして、美桜菜っぽいな。名前にも桜入ってるし。
「多分、言わないと判断つかないかなと思うから補足しとくわね。この花は八重桜って言うのよ。色も、紫苑っていう色なの。」
「八重桜、花言葉は、おしとやか。美桜菜ちゃんに、ぴったり、ですね。」
はー、そう言われると確かにそうだな。花言葉とかよく知ってるな。
次は…………空優か。
「私は、雲の柄にしました。水色に、したんですけど、私の方が、少し濃いとはいえ、被ってしまい、ましたし、青系の色、多かったですね。紺に、紫苑、水色、ですから。」
「確かに、多いな。まぁ、俺はいいと思うけど。似合ってるし。」
俺のその発言に何故か少し目を逸らす空優。なんか変なこと言ったか?
「まぁ、とりあえずトリは言い出しっぺの悠華にして、莉未、行きな。」
「えっ、でも…………………………」
「いいよ、行きな。」
先輩より先にというのは気が引けるらしく遠慮しようとしたが悠華の後押しもあり、見せることにしたらしい。
「一応、こんな感じの浴衣にしました。どう、ですか?」
「おー、可愛いよ。ちゃんと女物にしたんだな。うん、似合ってるよ。」
「あ、ありがとうございます。」
先程の仕返しも兼ねてがっつり褒める。ははっ、照れてる照れてる。
莉未が選んだのは、金魚の柄が描かれており、全体は淡いピンク色、差し色に白の入った可愛らしい浴衣だ。
多分凄い迷ったのだろうがちゃんと自分の着たいものを選べるというのは良い事だ。
「最後はー、私!よいしょっ!」
そう言って自慢げに自分の浴衣を出す。おー、赤色の……………何柄って言うんだ?
「赤色なのね。鱗柄って言うのよ。似合ってるわよ。」
「わー、ありがとう。」
美桜菜に褒められて余程嬉しかったのかその場でくるりと一回転をしてみせる。
全員浴衣を見せ終わったので、お祭り会場に向かう。もちろんリムジンで。騒がしくなりそうだなと思いながらリムジンに乗り込んだ。




