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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年一学期
21/83

第5話ー④

 重く豪華な扉を開くと、大きなホールが見える。ホールの中心付近には2階への階段がある。

 一応階層的には3階まであるが主に使うのは、二階までである。

 構造的には、1、2階は中心のホールを軸に左右に長くなっている。

 部屋については、1階左は4部屋。反対の右側は、大部屋がふたつになってる。

 左右は、左右4部屋ずつで客室でもある部屋がある。

 全体的な装飾は、シャンデリア等はあれども基本的には、洋館に似合う程度の豪華な装飾しかない。だからこそ、慣れることが出来るのだろう。


「……………………えっと、私たちはどこに行けば?」

「えーーっと、二階の客室に行くか。同室でもいいよーって人は同室にする感じで。」

「わかり、ました。」


 驚きつつも少しづつ落ち着いてきた、悠華と空優が質問して来たので曖昧ながら答える。

 向かおうとすると、話を終えた美桜菜が入ってきた。

 ちょうど良かった。確認しとこ。


「美桜菜、部屋割り自由でいいよな?」

「えぇ。構わないわよ。」

「そう言えば、あと誰来るんだ?それによっては部屋数が……………」

「叔父上しか来ないから大丈夫よ。来るとしてもお手伝いさんだけど、仕事終わったら帰るし。」

「そうか。」


 なら、勝手に同室したい人はしてもらう形にすればいいかな?

 そう思い、2階に向かいながら皆に提案する。


「皆、一応確認したところさっき言った通りにしていいらしいよ。俺は、日花光と同室にするから。」

「と言っても、ベッドは各部屋ひとつしかないから同室ということは、同じベッドになるのを念頭に置いとくのよ。」


 と、美桜菜が注意する。

 2階につきどうするか考えた結果、俺以外は悠華と空優が同室。あとは、1人づつそれぞれということになった。

 案外、皆それぞれだったな。

 その後、どの部屋を使うかも決め荷物を部屋に置いて、後で集合することにした。

 ちなみにこの後は、もう少しで叔父さんが帰ってくるらしいので下で待つことになっている。1時間後ぐらいに、だ。


「じゃあ、また後で。」

「また〜。」


 皆と別れ、日花光と部屋に入る。部屋もかなり広く、しかも角部屋を取る事に何故か成功した。美桜菜が最後に決めたのだか、そのひとつ前に俺らが決めたのだがな。

 まぁ、別に問題はないからいいかと、部屋の隅に荷物を置く。

 部屋はかなり綺麗で、ベッドもサイズについてはよく分からないが、ダブル以上はある。そんなサイズが置いていても窮屈に感じないぐらい広さがある。

 夏の日差し、ちょっときつい。


「うわー、ベッドふかふか。」

「こら、飛び込むな。」

「ごめんなさーい。」


 ベッドに飛び込む日花光を優しく注意する。

 まぁ、その気持ちもわかるんだけどね。

 少し、荷物を整理したあと部屋を出ることにした。と言っても、まだまだ叔父さんが来るのは1時間後ぐらいらしいので、それまで自室でそれそれである。

 何しようかな。


「ねぇねぇ、お兄ちゃん、叔父ちゃんと会えるの楽しみだね。」

「そうだね。叔父さんもきっと日花光と会えるのを楽しみにしてるよ。」

「ほんと?」

「うん。きっとね。」


 それに日花光が喜ぶ。叔父さんも日花光のことは好きだと言ってくれて去年の夏は余裕がある時は面倒を見てくれていた。

 そんなふうに日花光と話していると、そろそろ時間になってきたので部屋を出る。

 部屋を出ると、最初に出た美桜菜がいた。その後、程なくして皆が出てくる。


「もう少しで着くらしいからそろそろ行きましょう。頑張って急いで終わらしてきたって言ってたわ。」

「なんか申し訳ないですね。」

「気にしないでいいわよ。謙遜する方が野暮よ。」

「そうなんですか?わかりました。」


 約1年ぶり?いや、どうだったか。まぁ、楽しみだな。

 俺らは下に降り、玄関で待つことにした。

 しばらくすると、車の音が聞こえてきた。俺らは玄関ホールのふたつのソファーにそれぞれ座っていたのだが、美桜菜と俺がまっさきに立ち上がる。それにみんなが続くように立ち上がった。

 荘厳な扉が開き、美桜菜の叔父さんが入ってきた。

 一言で言うなら、ロマンスグレー。芯の通った力強い瞳の奥に優しさを隠す。そんな感じの男性が、我望がぼう 貴斗たかと。美桜菜の叔父にして、1代で起業し企業を大きく拡大したやり手社長である。


「叔父上、おかえりなさい。」

「お久しぶりです。」

「ただいま。月輝君も久しぶりだね。」


 そう言って、僕らに優しく微笑みかけてくれる。

 日花光も貴斗さんの元に駆け寄り、挨拶する。


「叔父ちゃん、久しぶりーー!!」

「おー、日花光君、久しぶり。1年で随分大きくなったんじゃないか?」


 そう笑顔で言いながら日花光を抱き上げる。

 あっ、初めましての皆が入るタイミング見失ってる。

 そんなことを皆を見ながら思ってると、叔父さんも気づき、日花光を地面に置いて、皆の方を見る。


「っと。初めまして。我望 貴斗です。よろしくね。」

「「「よろしくお願いします。」」」


 皆一斉に挨拶をする。叔父さんも心做しか嬉しそうだな。賑やかなの好きらしいからな。


「とりあえず時間的に夕食はちょっと早いな。まぁ、食堂でアイスブレイクでもするか。」

「何やるのよ。ゲームあったかしら?ちょうどいいの。」


 叔父さんの提案に美桜菜が考える。


「あれ?日花光、なんか持ってきてなかった。」

「あっ、そうだ。ちょうどいいの持ってきてる。」


 ということで俺らは、2階に取りに行った。

 日花光のバックを探ると戦隊モノのトランプが出てきた。


「お兄ちゃん、これ。あったよ。」

「あー、それか。じゃあ、皆のとこに戻るか。」


 2人で急いで、下に戻る。

 皆に見せると、納得したらしくすぐなにするー、と言った話になった。

 結果的には、ババ抜きから始まり、果てはブラックジャック、大富豪などまでやった。

 楽しかったーー。夕食の時間、ちょっと遅れたけど。

















〈キャラクター名解説〉

名前 我望 貴斗

読み方 がぼう たかと

髪色 黒色(白髪が混じっている)

身長 183cm

名前の意味 貴く生きるものになる

その他 35歳で起業した

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