第5話ー①
暑い………、夏も本格的になってきて暑さが酷い。
俺らの住むところは、基本寒暖差はほどほどなのだがたまに凄く暑くなったり寒くなったりする。今日がそれだ。
明日は、一学期の修了式。明後日から、夏休みだ。おそらく、"あれ”に行かなくては行けないだろうな。
とりあえず、宿題は夏休み前に出されたのは一応終わった。だから、いいんだけど……
暑さで、意識が持ってかれそうになりながら学校に着いた。ふらふらになりながら、階段を上がる。
教室には、去年より工事が始まり今年から正式稼動しだしたエアコンが稼働していた。
涼しい〜……………………
「おはよー…………美桜菜ぁ……………」
「だ、大丈夫?干上がってるわよ?」
「大丈夫、では無い。……………ふぅ〜、そう言えば今年も"あれ”行くの?」
「来てくれるの?」
「行くよ。ご縁もあるしね。」
「了解。」
そうやって、夏休みの打ち合わせをしていると、悠華と音露、空優が入ってきた。
いつから、行くとか話をしていたら、興味深そうに3人が会話に入ってきた。
「ねぇ、なんの話をしているの?」
「ん?あぁ、夏休みの話。」
「なんかあるの?」
そう、悠華に聞かれ、言ってもいいのか迷い、美桜菜にアイコンタクトを送ると頷いたので話すことにした。
「毎年やってるらしいんだけど、美桜菜の叔父の管理しているところの近くに海があってそこの管理。と言っても、近くの海の家手伝ったり、軽く浜辺を綺麗にする程度。もしかしたら、何か追加で仕事が入るかもしれないけどね。それに、この仕事の間は別荘に住み込みさせてもらえる。」
「へぇ〜。」
「すごいな。」
「そうゆうの、あるんですね。」
簡単風に言ったが、実際は大変な時は大変だ。
美桜菜の叔父の会社が運営している海なので、設備も整っている。なので、徐々に人が増え始め、去年も2日ほど死にかけた日があった。
でも、別荘もいい所だし、余った時間も自由に使えて、お給料も貰える。なんやかんやで、いいことづくめなんだよね。
後、日花光を連れて行ってもいいのがかなりのメリットである。いつも、どこにも遊びに行かせてあげれてないからね。
「なんだったら、あなたたちもくる?多分、叔父上は全然大丈夫だって、言うと思うのだけど。莉未ちゃんも誘ってみんなで行かない?日花光君含めても全然広さ余ってるしね。」
そう苦笑気味に美桜菜は言う。実際、その通りだ。広い。とにかく広い。
人は多い方がいいしね。
「いいの?私、行きたい!!いつからいつまで?」
「来週から2週間ね。ほとんど夏休みは潰れるわね。しっかりと宿題は持ってきなさいよ。」
俺らの高校は夏休みは長い。その代わり、春休みが短い。
8月の終わり近くまである。その分宿題も多いのだ。
休み前に出して欲しいのに、だいたいの宿題は休みの2日前に出される。やめて欲しい………もっと早く出して欲しいとすごく思う。
ま、そんなことは今はどうでもいいけど。
「親に、聞いて、みます。」
「私もー!!」
「ん。同じく、僕も。」
「莉未には、俺から聞いとくよ。」
「わかったわ。叔父上も喜ぶと思うわ。」
だろうな。さて、時間あるし、メッセージだけでも送ってみるか。
『今、大丈夫?夏休みで話あるんだけど。』
『大丈夫です。どうしましたか?』
『夏休み中のことでお誘い。』
そう伝えた上で、事情や、内容を説明した。
長文を送るの久しぶりだったな………
『いいんですか?行きたいです。多分、親は大丈夫って言ってくれると思います。分かったら、連絡します。』
『了解。』
よし、多分行けるな。その旨を皆に伝えた。
莉未が言っていたことだが、莉未の家は良く言えばおおらかでやりたいことはやらせてくれるらしい。ただ、聞く限り悪く言えば、放任主義らしい。基本、干渉しない。自己責任のところが強いらしい。
あそこ、モールとかも近くにあったから好きな格好とかしてきたらいいんだけどな。
そんな関係ないことを考えていると、チャイムがなった。慌てて、各々の席に座る。
それから、お昼に集まろうと言う話になり、集まることにした。
『というわけで、お昼フリースペースね。』
『わかりました。』
フリースペースと言うのは、授業などでも使われる、飲食などもできる2クラス分ぐらいの広さのある場所だ。
1年が、2年の教室に来るって言うのは、緊張するだろうしね。
「不便よね。」
「何が?てか唐突に何?」
「あぁ、莉未ちゃんとの連絡手段よ。月輝君しか連絡できないじゃない。やっぱり交換しようかしら。」
「そうだな。その方がいいかも。」
と、1時間目終わりに集合の旨を伝えに来て、送ってる間に俺の机に突っ伏してる未桜菜に言う。
なんで、突っ伏してるんだ?あんまりだらけるような人じゃないけどな。まして、人前では。
「叔父上を止めるのに心をすり減らしてるのよ。今からね。」
「あー、こうゆう時ってすぐ祝福してくるからね。」
「そう。強くは断りにくいのよ。」
「少しわかるよ。土日面倒見てくれるおばあちゃんには断りづらいし。」
「ほんとよねぇ〜。」
しみじみしながら、のんびりと話をしていた。
そう言えば今日の弁当、手抜きだったなぁ。ま、いっか。




