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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年一学期
16/83

第4話―③

「誰かいるかしら?」


 そう思いながら、月輝宅のインターホンを鳴らす。


「ここが、月輝の家、か。僕の想像より大きい。」

「同感、です。ここに、2人で?」

「両親が、海外出張するくらいには、大きな会社に勤めてると思ってたけど。」


 後ろでは、来たことのない3人が驚いていた。その様子を横目で見ながら、待っていると扉が開いた。


「はーい、って美桜菜お姉ちゃん?お兄ちゃんのお見舞いで?」

「そう、みんなで来たの。月輝君のバイト先の子も来ることになったんだけど、まだ来てなくて…………」

「はぁ、はぁ、すみません遅れました。」


 もう少しで来るかもと言いかけたところ、莉未が少し重そうな袋を持って息を切らしてやってきた。

 音露が、持つよとさりげなくイケメン行動してるのをちらりと見て、すぐ視線を戻す。


「とりあえず、中に入っていいかしら?」

「どうぞ。」

『お邪魔しまーす。』


 私たちは、日花光に案内されるままリビングに入る。


「わぁ、広いし、綺麗、です。」

「遥真先輩、こんないい所に住んでたんだ。」

「はぁ〜、凄い。」


 そんなにかしら?正直言って皆の反応には、あまり共感できない。

 確かに一般人にしては広いかもだけど、叔父の家が豪邸だしよく言ってるから、初めて来た時も皆みたいなリアクションはしなかったわね。

 懐かしい。


「今、お茶を出しますね。」

「いいわよ、気を使わないで。お見舞いに来ただけだしね。早速、部屋行っていいかしら?」

「あっ、うん。着いてきて。」


 少し、残念そうにしながら階段を上がっていく。

 後ろでは、日花光君の丁寧さの話題で持ちきりだった。


「日花光君って、いい子だね。」

「だよね、だよね。誕生日会の時も思ったけどさ、小一だっけ?それで、あれは凄いよね。」

「私が、それぐらいの時は、出来なかった、かも。」

「ですよね。たまに自慢されてましたけど驚きました。」


 部屋の前に着くと、日花光君がノックする。

 か細い声で、月輝君のどうぞと言う声が聞こえた気がした。


「お友達も来てるよ。入るね。」


 そう言って、日花光君が扉を開けて入って行くのに私達もついて行く。

 割と、辛そうだったのは驚いた。


「ここまで深刻だとわね。予想外。お疲れかしら?」

「ごほっ、えぅん。……あー、うん、そう。1年だけの交際で俺の事理解しすぎじゃない?」

「理解力があるのよ。」


 声を出すのかなり辛そうな声で、反応を返してくる。私は笑って答えた。


「これ、カフェの方からのお見舞いです。急だったから、お金あんまり無かったので私の分持って意味もあります。」

「で、これが僕らの分ね。早く治してよ。」

「ありがどう。あー、うぅん。」


 お礼は、言えても声が死んでるみたいだ。大変そう。

 そろそろ、寝させるか。


「そろそろ、寝ていいわよ。部屋を見るのは、程々にするわね。」

「程々って、まぁお言葉に甘えて。」


 そう言うと、すぐに寝に着いた。

 それを確認すると、私は1つ聞き忘れたなと思い日花光君に確認することにした。


「今日って、夕食どうするの。」

「後で、おばあちゃんに電話しようかなと思ってるけど……」

「そっか。じゃあ、私が作るわよ。」

「でも………」

「元から、そのつもりだしね。」

「………うん。」


 何処か嬉しそうな日花光君を見て、私も嬉しくなった。

 さて、と……


「部屋見ていいよ。」

「本当に!?」

「僕は、なんか駄目そうに思えるけど。」

「ここから見るだけども、色々と分かりますね。」

「そう、だね。かぱまるグッズもちょこちょこある。本当に、好きなんです、ね。」

「でしょ。面白いわよね。でも、程々にして下に行くわよ。」


 私はそう言いつつも、特に止めることも無く皆を見守る。

 こうゆうのも、面白いからね。


「あの、あまりお兄ちゃんのために見ないでいただけると……」

「うーん、しょうがないわね。皆、下に戻るわよ。」


 だんだんと、あたふたしてきた日花光君の気持ちも汲んであげる形で下に行った。


「はぁ、お兄ちゃん起きてきてびっくりしそう。」

「バレなきゃ大丈夫よ。」

「そうゆうものかなぁ?」

「そうゆうものよ。」


 わたしは笑いながら、答えた。見られて困るものは、見られてないしいいでしょ。

 家族写真のアルバムとかも、見たことあるけど、流石に言わないであげるかな。

 リビングに戻り、私はキッチンに向かう。


「えっと、コーヒー、コーヒーっと。ねぇ、皆は何がいいかしら?」

「えー、と何あるの?」

「オレンジジュースに、……ふふっ、ハーブティー。コーヒーに、牛乳。あとー、水。」

「水、って………。僕は、コーヒー。」

「私は、オレンジジュースー!!」

「私は、えっと、ハーブティーで。入れれ、ます?」

「じゃあ、水で。」

「了解。日花光君、手伝って。」

「はーい。」


 小走りで、キッチンに走ってくる。コップに汲むのと持ってくのを手伝って貰うことにした。

 えっと、ハーブティーは……あー、理解。簡単なのね。


「ねぇ、これって月輝君の?」

「うーんとね、一応はお母さんの。でも、お兄ちゃんも飲んでるよ。」

「そっかー、ありがとう。」


 ふふっ、あの月輝君がね。イメージがつかないわね。

 後で、元気になったら弄ってあげないとね。

 そんなことを思いながら、自分の分の飲み物を入れて、皆の元に向かった。

















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