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僕らの青春は苦悩から  作者: 好音 コルヴォ
高校2年一学期
11/83

第3話―②

 ふぁ〜………………眠っ。

 今はちょうど4時間目の授業が終わるところだった。

 昨日、店長から有無を言わさず貸された本を夜遅くまで読んでたからな。

 というか、熟読した。だって、予想外に面白かったからさ。

 あまり、小説を今まで見てなかったんだがな。

 まぁ、そうゆう訳でけたたましく眠気に襲われているわけです。ここまで耐えたが昼飯食べるまでに寝そうだ………

 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、チャイムがなり、4時間目の終了を告げる。


「やっと終わった。」

「下でパン買いに行こうぜ。」


 そう言って、クラスのみんなが散り散りに行動する。

 俺達も机を合わせて、昼飯にしようとしていた。

 その時、教室の扉に見慣れた顔があった。正確に言えば、見慣れているのは俺だけなのだが。

 俺は、急いで扉の方に行く。それで、そっちも気づき、満面の笑顔になっていた。


「おーい、莉未、どうしたんだ。」

「えへへ、きちゃいました。」


 きちゃったか〜、可愛いこと言ってくれるな。

 と、そうじゃない、そうじゃない。


「えっと、なんで来たんだ?」

「ずっと、前から来たかったんだけどね。覚悟決まったって感じですかね?それにクラス教えてくださいましたし。」

「なるほど。とりあえず入っておいで。」

「あぁ、はい。」


 少し緊張しながら、莉未が教室に入る。まぁ、気持ちはわかるけどね。上級生の教室に入るって結構緊張するもんな。

 でも、大丈夫だろ。うちのクラス、昼休み案外人いないし。

 と思ったが、予想以上に人の目を引くようだ。

 そりゃあ、下手な女の子よりも可愛いのに男子制服なんだから、ねぇ?ちょっと、ボディーガード気分を味わうか。本人、人見知りだし。色々と触れられたくないことも本人にはあるしね。


「という訳で、俺のバイトの後輩で1年生の紫乃也 莉未ちゃんだ。性別学上は男だけど、女子として扱ってくれ。」

「えぇ、と、莉未です。先輩には優しくして頂いています。」


 そう、緊張しながら挨拶をする莉未。俺はつい、「偉いぞ。」と頭を撫でて褒めてあげた。そしたら、嬉しそうな満面の笑みでこっちを見てきた。

 性別学上の性別なんて関係ないよな。可愛いければそれでいいや。


「お前ら何目の前でいちゃついてんの。まぁ、いいや。えっと、バイト先って言うとアルベロだっけ、そこの子かな?僕は、雫葉 音露だよ。よろしく。」

「私は、紅里 美桜菜。よろしくね。ふふっ、よっぽど可愛がってもらってるじゃん。頭を撫でるのは、月輝が弟とか妹分によくしてるし、ね。」

「私は、栞之宮 悠華。気軽に呼んでね。にしても、私よりも可愛いかも。よろしく。」

「私は兎幡 空優です。私の言えたことじゃないですけど、リラックス、リラックス、です。」

「よろしくお願いします。」


 おー、流れるような挨拶だな。後半はいいとして、美桜菜何バラしてるだよ。


「えっと、音露の言ってたことは正解だな。そう、そこの子だ。言い方は変だけどね。そして、美桜菜。要らんことは言わなくていいんだよ。まぁ、可愛いがって面倒見てるけどさ。」

「やっぱり、そこの子なんだ。」

「いいじゃない、あんたのなかなか見せない慈愛に満ちた顔よ。私は、そうゆう顔好きだけどね。」


 うるさいな…………

 っと、莉未は基本的に俺のことは先輩呼びだからな。かねてからお願いしていた、あれ、お願いしてみるか。


「なぁ、莉未。いつまでも、先輩呼びだとさ、こんなに人が多いとわかりにくいじゃん?前言ってたように、名前で呼んでよ。先輩付けでいいからさ。」

「んー………遥真先輩。でいいですよね。」

「まぁ、それでもいいですよ。」

「改めてよろしくお願いしますね、皆さん。」


 よく出来ました。バイト初めの当初より成長していて、偉いな。そう言って頭を撫でる。


「また、甘やかして………はぁ……………」

「なんか、こうゆう月輝君新鮮ですね。」

「そうね。」


 そうか?いや、そうか。見せたことなんてなかったし。

 というか、普通に馴染んで昼飯を食べているのは、みんなが凄いのか。はたまた、莉未が凄いのか。うん、莉未だな。莉未が凄いんだな。


「そういえば、遥真先輩。誕生日については言ったんですか?」

「あっ、言ってない。えっと、今月23日が俺の誕生日なんだけどさ、去年もだったけどうちのバイト先で貸切で祝ってくれるんだよね。今年は友達も誘ってきたらって言ってたからさ、どう?」

「そっかー、23日って言うと明後日だね。私は大丈夫だけど。プレゼント急いで用意しなきゃ。」

「同じく。というか、プレゼントも準備済よ。」

「僕もだな。プレゼントも、な。」

「えっと、学校終わりですよね?大丈夫です。プレゼントも一応用意します。」

「まじ?全員参加とか感動で咽び泣きそうだよ。」


 みんなは、大袈裟だって言うけど本当に驚きではある。

 ……………………………ちょっと昔が馬鹿らしく思えるな。でも、だからこそ今があるとも言えるしね。

 それに、俺もあの事は言ってないし、本当の意味ではみんなも多分、自分を出していないだろうからな。

 今は、この状況を楽しもう。変なことは考えなくていいんだ。

 てか、誕生日知ってる組の2人は用意がいいな。嬉しいよ。


「っと、じゃあ店の名前教えとかないとな。店の名前はアルベロだ。あとは調べれば出るかな?」

「雑ですね。あっ、ここですか。」

「そうだよ。」


 よし、問題なさそうだな。今日もアルベロでバイトだし、店長に言っておこう。

 

「莉未も今日、シフト入ってたよな?」

「はい!頑張りましょう。」


 今までで1番楽しくなりそうだな。なんてね。














〈設定ちょこっと解説〉

クラス分けは2クラスです。分け方はA、Bです。

月輝達は、2年B組

莉未は、1年A組

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