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プロローグ
とある日男は行きつけの居酒屋で酒を飲んでいた。
行われたのは恋愛の話。
「くどうくんは今いい人いないの?」
「いないっすわ。あんまり女性の知り合いもいないですし。」
「えーっ。もういつから恋人いないの?」
「いつっすかね?もう3年以上……かな?」
そんな他愛ない話を近くのお客と話した帰り道。それがこの物語のメインストーリーだ。
この男の名前は工藤 彰
歳は30、恋人はなし。仕事はなあなあで続け生き甲斐があるわけではない。
飲みすぎた男は神社のベンチで休んでいた。
(恋愛かー。もう随分してないなー。そういえば元カノがこの前結婚していたな。もし付き合い続けていれば俺が結婚してたりするのだろうか。)
そんなもしを考えていたら男は寝てしまったらしい。