☆第3話[暖かな光]
……バタバタバタ....
…なにやら慌ただしく動き回るメイドやソワソワと落ち着きの無い男性がいる屋敷で新たな人生を始めようとする生命が誕生しようとしていた。
....
……バタバタバタ
…カシャガシャ…バタバタ
そこには慌ただしく忙しそうに動き回るメイド達がいた
「ぬるま湯と清潔な布を持ってきなさい」
「ここに置いておきますね」
……
執事服の男性:
「旦那様、そこにウロつかれては邪魔になりますぞ」
身なりのいい男性:
「しかしだな、何か出来ることは無いかとだな」
「何か手伝えることはないか?」
...
執事服の男性:
「落ちついてお待ちくだされば十分ですよ」
...
身なりのいい男性:
「そうか?うむ…」
執事服の男性:
「初めてでもありませんのに、どっしりと待つのも男の甲斐性ですぞ」
身なりのいい男性:
「そうなのだが何度でもこの緊張やらなんやらがだな…」
この屋敷の主人であろう身なりの良い男と執事服の男は部屋の前でそんな会話をしていた
そこに子供達が集まってきた
子供達:
「父上、いつもは威厳があるのに、この時ばかりは相変わらずですね」
「わたくしはもう見慣れましたけどね」
「これでも最初の頃と比べたら落ち着いてみえるほうですぞ」
「父上!男ですかね?女ですかね?」
「わたしは弟がいーなー!」
身なりのいい男性:
「そうだな、とりあえずは母子ともに無事健康であってほしいな…」
……
『オギャー オギャー!』
「「「おぉ!産まれたみたい」」」
ガチャ
扉をあけてメイドが出てきた
「旦那様おめでとうございます!」
「可愛い男の子ですよ!」
「どうぞお入りください!奥様もお子様も無事健康です」
それを聞き5人は中に入った
身なりのいい男性:
「おぉ!よく頑張ってくれたな!」
身なりのいい女性:
「あぁ!あなた…この子にも無事に神の祝福が…」
身なりのいい男性:
「そうだな!本当にありがとう!今はゆっくりと休んでくれ!」
身なりのいい女性:
「そうね!そうさせてもらうわ」
子供達:
「「「良かったね」」」
子供達も無事に産まれた赤ちゃんと母親に安堵した
「男の子だったね」
「新しい家族が増えましたわね」
「嬉しい!」
そんな事を話している
産まれたばかりの赤ちゃんも元気にまた泣き出したので母親と赤ちゃんをメイドに任せて部屋を出た…
……
???:
【ほっほっほ!ようやく産まれたか】
【まぁ可愛い男の子ですね】【ホントだ可愛いねー】
【無事でなによりじゃな】
【お主にまた逢えるのを楽しみに楽しみにしておるよ】
【また逢いましょうね】
家族とは別に生まれてきた子を祝福している声がする
日本で神々との取り決めをした男の異世界転生人生がここから始まった…
異世界名
マグネターステーラ
出生
アルカディア大陸 ミズガルズ地方
サンクトゥス王国
ウェストミンスター辺境伯
三男二女の末っ子として産まれる
常用語
ミサ語と呼ばれる言葉が使われているが日本語や英語と同じ(文字も同様)