渋々の保護
「さて、魔界の事情とやらも分かったところで、今後の方針を決めようと思う」
緊張を解いた顔でホープがそう切り出す。
目の前にいる魔族の少女・フェテレーシアは敵ではない。
だが、魔族の多くが人間を憎んでいる。
あるいは恐怖しているという事実は変わらないのだ。
「今後の方針?」
「そ。方針」
「方針って、なんの?」
「決まってるじゃないか。この世界で神様探しをする方針だよ」
俺の疑問に、当然じゃないかと言う顔で応えるホープ。
「……こんな状況でか?」
「こんな状況とは?」
「見知らぬ世界で、周囲は敵だかけっていう今の状況ってことだよ!」
死にかけてまだ二時間と経っていないというのに、流石にこれは危機感がなさすぎると思う。
そんなことより、まずは安全の確保……というか、元の世界に戻る事の方が先ではないだろうか。
「んー、見知らぬ世界とは言うけど、地球は多分粗方探し終わった後だろうからなぁ。未知だらけの世界の方が、神様に関する事が分かりそうだと思うんだけど」
「そうじゃなくて! いつ襲われるかも分からない世界に長居するリスクを考えようって話だよ! 危険だらけの世界を駆けずり回る必要ないだろ」
「ん。ルイ、気が動転しているのは分かるけど、一旦落ち着いて。例の石はまだ持ってるだろう?」
「石? それがどうしたって……あ!」
ホープの言葉で、ようやくピンときた。
俺達は石の力によってこの魔界にやってきた。
正確に言えば、石に俺の強化を注ぎ込んだら魔界に繋がる穴が開いたのだ。
であれば、同じことをすれば再び穴は現れる筈だと。
「あって……もしかしてさっきのごたごたで落としたんじゃ……!」
「いや、それは無い! ホープの言いたい事が分かったってだけで、ちゃんと石は持って来てるから! 」
「それは結構。じゃぁ、もう一度その石に強化をかけて、さっきみたいに穴を開いてくれるかい?」
「解ったよ」
「ごめんね。ボクが先走ったせいだけど、本当なら準備を整えてから来るべきだったんだよね」
「……まぁ、それは正直思ったけど」
確かに穴の向こうに広がっていたのは夜の草原という景色だった。
けど、穴の先から漏れていた濃密すぎる魔力からして、異質さは感じ取れたはずだ。
そんな中、安全も確かめずに飛び込んだ結果が魔力酔いであり、先の殺人未遂だ。
ホープがやや申し訳なさそうなのも、そんなことがあったからこそだろう。
「考えが足りな過ぎたとは思ってるよ。たぶん、その石は魔界とボク達の世界を繋ぐ鍵なんだと思う。だから、元の世界に戻るのも自由自在だと思っていた所はあるから……」
ばつが悪そうに頭を掻きながら言うホープ。
その迂闊さのせいで俺を危険に巻き込んだことを悪いと思っているのか。
けど、いつかホープの隣に立つ時が来るのなら、こんなことは覚悟しておかないといけないんだ。
「気にするなよ。予定が少し早まっただけなんだから」
「予定……? まぁ、そういってもらえるなら何よりだ。それと、申し訳ないけど、準備が整ったら色々と検証したいことも多い。何度か穴をあけてもらう事になるけど、大丈夫かい?」
「検証したいこと?」
「例えばだけど、穴はどこに開くのか、とかね。ほら、今回は草原……グレイラディとやらの領地に開いたわけだけど、また同じ所に出られるのか、とかさ」
そういう事か。
もし仮に、今俺達が元の世界に帰ったとしよう。
そして魔界に戻って来るとき、同じ場所に――フェテレーシアの家に――出て来れたとしたら、ゲームで言う所のセーブのような使い方が出来る。
けど、完全にランダムであるとしたら、無暗な使用は控えるべきだ。
魔族が行きかう街の中に飛び出して袋叩きに遭う事や、そもそも火山みたいな極所に通じてしまう可能性だってある。
「……? ……?? ねぇ、さっきから何の話をしてるの?」
俺達の話を、訳が分からないという様な顔をして聞いているフェテレーシア。
さっきから首を傾げていたのは気付いていたが、ついに我慢が出来なくなったらしい。
「あぁ、こっちの話。俺達はいったん、元いた世界に帰ろうかなぁって」
「え!? 元いた世界って、もしかして、人間の世界?」
「あ、あぁ……!」
興奮気味にフェテレーシアが尋ねてくる。
地球を人間だけの物というのは違和感があるが、確かに地球上で人間がもっとも繁栄している種であることを考えれば人間の世界と呼んでもよい……のか?
「そ、そんなことできるの?」
「出来ると思うぞ。実際、こっちにやって来たんだから帰れないってことは無いだろうし」
「そうなんだ! あ、あの……私もできるなら一緒に行ってみていいかな?」
眼を輝かせてフェテレーシアが詰め寄ってくる。
興奮気味に肩を掴まれ、その熱意のこもった表情の圧に思わず引いてしまう。
「お、俺は別にいいけど。フェテレーシアは俺達の恩人なんだし」
けど、何だってフェテレーシアは人間だらけの場所に行きたいなんて思うのだろう。
彼女の話からして、魔界にだって人間はいるはずだ。
それも、珍しいわけじゃなく、そこそこの数が存在すると思う。
「ほ、ホープはどう思う?」
「うん、向こうで目立つような事をしなければ大丈夫じゃないかな? 幸い、魔族といっても人間と外見的な差異はないようだし、さっきみたいな力を使わなければ普通に人間の女の子で通せると思うし」
「ほんと!? やった!」
明らかに喜びでテンションが上がっているフェテレーシア。
何が嬉しいのかはわからないが、恩人にそこまで喜んでもらえるなら何よりだ。
「ただし、力は使わない事が条件だぞ。普通の人は、俺達の様に魔術は使えないんだから」
ただし、ここだけは約束しておかないと。
女の子が台風みたいな風を巻き起こせると知れたらどんなトラブルに巻き込まれるか分かった物ではない。
「魔術? ん、とにかく力を使わなければいいんだね? お安い御用だよ」
「よし。じゃぁ、一旦外に出ようか」
「ん? なんでだ?」
「いやさ、さっき検証したいって言ったじゃない? もし仮に穴が変な場所に繋がったら危ないと思って」
なるほど。
確かに穴が開く場所がランダムだった場合、火山や深海に繋がってしまう可能性もあるのだ。
それで、そんな場所に繋がってしまった場合、確実にフェテレーシアの家が被害を被ることになる。
もし不運にも変な場所に繋がってしまって恩人の家を吹き飛ばす、なんてことになってしまったら、それこそ申し訳なさで縮んでしまうと言うものだ。
◇◇
外に出て、わくわくしながらこちらを見ているフェテレーシアと、ホープに見守られながら右手を方の高さまで持ち上げる。
掲げた掌の中は例の石を握りしめ、力を抜いて息を吐き出す。
「……んじゃぁ、行くぞ」
「うん、お願い」
「がんばってねー!」
二人の期待の声を受け、再び手の中の石片に意識を集中する。
海中の魚を狙う海鳥の様に、呼吸を整える。
長年の訓練で強化の魔術は一息で起こせるようになった自分にとって、こんな予備動作は無駄でしかない。
だというのに、こうやってタイミングを計っているのは、ひとえに先の激痛が頭をよぎったからだ
爆発みたいな炎を放ったあの男。
その攻撃を防いだ自分と、それを可能にした理屈。
魔術というのは、要するに水力発電みたいなものだ。
水車を回して電力を発生させ、その電気を組み上げていた術式に注ぎこむ事で望んだ現象を発生させる。
逆に言ってしまえば、流れる水流の勢いが強ければ強いほど、比例して魔術の降下は大きくなり、身体にかかる負担もそれに伴って大きくなる。
この世界の濃密な魔力。
それを術式に流し込んだとき、想像以上の速度で叩きつけられた。
ルイという狭い水路が、津波に蹂躙された様なもの。
水車が吹っ飛ばされなかったのが不思議なくらいだ。
だから、俺が気にかけているのは力加減。
先程の激痛が再び体を侵す事態を恐れながら、流す魔力を可能な限り絞っていく。
「すぅ――はぁ―――白界滴彩」
眼を閉じて、小声の詠唱と同時に一瞬で魔術を為す。
緊張もなんのその、七年の鍛錬で習慣と化した魔術は何の淀みもなく完成した。
体は路となり、世界から魔力を呼び込んで術式に注いでいく。
そして、石に向けられた強化の術は、その一切が完全に弾かれた。
「――――――――!?」
……おかしい。
普段なら有り得ない手ごたえに目を見開く。
「? どうした、ルイ?」
「いや、魔術が全然起動しなくて……!」
体に走る痛みからして、魔力は十分に通っているはずだ。
普段の半分以下に絞っているとはいえ、我が家で席変に魔術を使った時と遜色ないほどの魔力が通っている。
だというのに、石は強化をこれっぽっちも受け付けない。
「くそっ……! どうして……!」
一向に効果を出さない強化に焦りを覚え、流す魔力を増やしていく。
当然痛みも強くなるが、それでも全く効果は表れない。
「ぐ、――――ぅう――――!!」
「ちょっと、ルイ!?」
フェテレーシアの声すら耳に入らず、さらに強く魔力を流し込む。
重い。
重い。
まるで鉄の門を押しているようだ。
懸命に力を振り絞っても、びくりと動かない重量に弾かれている様な感覚。
ただただ無為に挑み続け、苦痛によって疲弊していく。
「が――――ぁ。うぁ――――!!」
「いい! もういいから! ルイ、ストップだ! もう止めろ!」
苦しむ俺を見かねたのか、ホープが制止の声を上げる。
その声に、びくりと体が反応した。
痛みで視界が明暗する。
気が付けば、地面に手をついて魔術の行使を中断している自分がいた。
「な、なんで……!」
「大丈夫! ルイ、しっかりして!」
フェテレーシアが俺を案じるように駆け寄ってくる。
雷に打たれたような痛みに涙を流しながら、今の出来事について考える。
なんで?
なんで?
なんで?
術式に問題は無かったはずだし、通した魔力量だって十分だったはずだ。
なのに、あの穴は現れなかった。
「くっ……! もう一度、もう一度だ!」
とにかく、これを成功させなければ話は進まない。
今回はたまたま何かを見落としていただけだ。
術式の構成が雑だったか、あるいは通す魔力量の調節に気を取られ過ぎていたのか。
理由がどうであれ、今度こそ集中して魔術を発動させないと――――!
◇◇
「さて、今後の方針について話し合おう」
先程と同じ言葉を、ホープは再び繰り返した。
……結果的に、強化の魔術は成功しなかった。
何度やっても石は反応せず、穴も現れなかったのだ。
念の為ホープに代わってもらったが、ホープでも起動する事は出来ず、
「……無理だね。これ」
諦めるように首を振ったのだった。
だからこそ、その事実を受け入れたうえで、俺達はこれからの事について話し合う事になった。
「解ってるとは思うけど、元の世界に戻って準備を整える事が出来なくなった」
沈痛な表情でホープは告げる。
「かといって、安易に街などに近づく事も出来ない。魔族はボク達人間を嫌っているそうだからね」
「嫌っているって言っても程度があるだろ? さっきのバシアスみたいに、見かけたら即殺しにかかってくるような奴もいれば、フェテレーシアみたいに歩み寄ってくれる魔族もいるだろうし。そのあたり、どうなんだ?」
「うーん……希望を持たせても意味ないから言うけど、かなり厳しいと思う。昔から街に住んでいる人間ならともかく、君たちは強く警戒されるだろうね」
「それに、バシアスって言ったっけ? アイツに見つかったらもう一度逃げ出せる保証はない」
「じゃぁどうする? 街に近づけないっていうなら、研究材料はおろか食量だって調達できないけど」
「うーん……サバイバルでどうにかする、とか?」
「……現実的じゃないな」
「うん。自分で言っててそう思ったよ」
状況を確認するたび、空気は重くなっていく。
一日二日ならばともかく、二十一世紀の文明社会で生きて来た自分たちが突然サバイバルを強要されて耐えられる自身は無い。
いや、いずれは慣れるかも知れないが、それではホープの研究どころではないし、いつ魔族からの襲撃があるか分からないような緊張状態ではそう遠くない内に精神が摩耗する。
けど、魔族と極力関わらない方法などこれくらいしか考え付かない。
「でも、実際どうするの? 助けた私としても、このまま野垂れ死なれると後味が悪いんだけど」
「うん。そこでボクに一つだけ案があるんだけどさ……」
フェテレーシアの寒気がする言葉に、真剣そのものの表情で応えるホープ。
「流石にこの事態はボク達だけではどうしようもない。だから、君に助けを求めたいんだ。いいかな、フェテレーシアさん?」
「……はい?」
で、そんな真面目な顔で捻り出したホープの言葉は、これ以上ない程他人任せな答えなのだった。
「おい、ホープ! それはちょっと!」
「わかってるよルイ。けど、ボクらにはこれしかないんだ。フェテレーシアさん。ボク達にはこの魔界の知識もなければ、頼れるものもない。そんな中で、多くの魔族の敵意を躱して行かなくちゃいけないんだ。けど、二人だけじゃそんなのできやしない。貴女だけが頼りなんだ!」
「え!? いや、駄目だよ。っていうか無理だよ! さっき助けたのだって、見てられないと思ったから助けただけだし、あそこを助けたらもうおしまいだって思ってたんだよ!?」
慌てふためくフェテレーシアと、それでも頼み続けるホープ。
俺達が置かれた状況は、確かに余裕が無いと思う。
けど、助けてもらった上に一時とはいえかくまってくれた少女に対し、さらに迷惑をかけると言うのはどうなんだろう。
……やはり、少しは自重すべきじゃないだろうか。
フェテレーシアは恩人だ。
だが、彼女には彼女なりの都合がある。
彼女の優しさに甘えて、それを蔑にしてしまうのは、違うんじゃないか。
少なくとも、俺達はまだ何もしてない。
ある程度は自分たちで手を尽くして、それでもどうにもならない時、最後に助けを請うべきなんじゃないだろうか。
「なぁ、ホープ、やめとこう。これ以上フェテレーシアに頼る訳にはいかないと思う」
「……じゃぁルイ。君ならどうする? 周囲は敵だらけ、食べ物も安全に体を休める場所も確保できるか怪しい世界で、助けてくれた存在を見つけて……。その人に頼る以外に現状を打破できる手段があるのなら、ボクは迷わずその手を取るが」
ホープの声には、珍しく余裕が無かった。
少なくとも、普段の能天気な彼のそれではない。
……現状の深刻さを分かっていないのは俺の方だった。
頼れるものが他にない状況、一つ間違えばいつ襲われるかもわからない状況で、目の前の少女は一度俺達を助けてくれた。
ならば、俺達に与えられた道は、たとえ彼女の不都合になると理解していても、フェテレーシアに頼み込み、首を縦に振らせる以外にないのだろう。
「けど、返せるものがないと言ったのも俺達の方だぜ。かといって、働いて返す時間も無いとも言ってたよな。要するに、彼女には俺達を助けるメリットがない。対価も用意できない交渉でうなずいて貰おうなんて、都合がよすぎると思うぞ」
「さっきとは事情が違うんだよ。元の世界に帰れない今、食べ物すらマトモに確保できないことだって考えられるんだ。この現状は楽観できない。ボク達の命がかかってる以上、優先順位を入れ替えるくらいはするさ。研究は後回し、安全と食料の確保が先だ。研究はその後に回すさ」
意見が合わないのは、きっと危機意識の差なのだろう。
ホープは迂闊だが、一度落ち着いてしまえば現状をしっかり見れる男だ。
今俺達が置かれた状況は、きっと俺が感じている以上に深刻で、それをホープは正しくとらえている。
……けれど、それでも恩人に頼り切るのは違うと思う
「あーもう! 分かった! 分かったから! 条件付きなら考えてあげるから、そういうのやめてよね!!」
不意に、俺達の言い合いにフェテレーシアが捨て鉢で割り込んできた。
「本当ですか!?」
「だってそう言わないと、君たちいつまでも喧嘩してそうじゃない」
「いや、そうかもしれないけど……本当にいいのか? これまで世話になりっぱなしだって言うのに」
「だから、条件付きだって言ったじゃない。流石に、私に何の利にもならない人を守り続ける気も力も、私には無いからね」
ため息をつきながら、額に手を当てて言うフェテレーシア。
勢いで放った言葉を、今更ながら後悔しているのかもしれない。
だけど、撤回しようとするような気は無いようで、彼女は直ぐに表情を引き締めた。
「一つ目は、契約期間。私が無条件で助けるのは1週間の間だけ。流石にいつまでも私は貴方たちに協力できるわけじゃない。精々、その間に魔族からの信用を築くなり、安全そうな住処を見つけるなり頑張りなさい。そのために、私もある程度なら協力してあげるから」
「うん、それだけでも凄くありがたいです」
指をピンと立てて説明するフェテレーシアに、ホープが頷く。
その答えに満足そうに答えると、彼女は説明を再開した。
「よろしい。じゃぁ二つ目ね。と言っても、こっちは特別な措置のようなものだけど。確かに私は貴方たちを養うつもりはないと言った。けど、協力者としてなら話は別よ。一週間を超えて私の助けが必要な場合、それまでに何らかの形で私の役に立てると証明する事。これが二つ目の条件ね。貴方たちが私に協力してくれるなら、それは助け合いでしょ?」
……この少女は、本当に優しい。
命を助けてくれたばかりか、本来抱え込まなくていい筈の俺達を見捨てないでくれている。
ホープが目を輝かせてフェテレーシアに握手を求めている。
その手を困ったような笑顔で握り返す少女を見て、じわりと心の奥が熱くなった。
「それじゃ、ルイもこれからよろしくね」
「あの……本当にありがとうな」
「ん? あぁ……まぁしょうがないよ。命がかかってるんでしょう? せっかく助けたのに野垂れ死にされちゃったら、夢見も悪くなるし。あーあ、軽はずみに助けた私も考えなしだったなぁ。でもまぁ、キリがいいところまでは面倒を見るのも、助けた側の責任なのかもね」
冗談めかして、フェテレーシアは蒼の瞳で笑いかけて来た。
ならば、この少女の優しさに、少しでも返せるものを作ろうと誓う。
今のところ不安だらけで、未熟な自分にこの世界で何が出来るのか分からないけれど、
命を救ってくれた少女に、これだけは心に強く誓ったのだ。
「ありがとう。じゃぁ、これからよろし――――」
言葉が途切れる。
大地の揺れと、橙色に染まった世界に3人で目を奪われる。
窓の外には、天高く昇っていく巨大な火柱があった。
ただならぬ焼却の余波。
大気を揺らす破壊音。
それは、俺達にゆっくりと迫る凶兆に他ならなかった。
4/10 改稿しました