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美月ちゃんが使ったお蒲団をhshsしたい
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「それは、絶対に許しません!」
「えー、前はお兄ちゃんと一緒のお布団で寝てたのにー」
嘘だろおい。
一緒の、お布団……?
宗旦狐、お前だけは許さない。
この天使と同じ布団で寝ただなんて!!
羨ましい!!!
今なら、田山花袋の蒲団の主人公の気持ちがわかる。
あ、主人公が好きだった女の子の使ってた蒲団の匂い嗅いでhshsする話なんだけど。
「だめったらだめ。パパはもう帰るよ。会議終わったし」
「やだやだやだ、お兄ちゃんともっといたいぃ。そうだ、柳原のおじちゃんにも会ってない!」
美月ちゃん、色んな先生と親しいんだな。
「わかった。そしたら、明後日は土曜だから、俺とどっかでかけよう。美月ちゃんの行きたいところ連れて行ってあげるから」
と、宗旦狐は美月ちゃんの頭撫でながら笑いかける。
ぱあっと顔を明るくして喜ぶ美月ちゃんに対し、大旦那は渋い顔してた。
でも、こうでも言わないと、美月ちゃん大人しく大旦那の言うこと聞かないと思う。
そう思うくらいには激しく駄々こねてた。