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パパ登場

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「美月!」


と、パパである大旦那が遅ればせながら登場。

めちゃくちゃ焦ってる。


「あ、パパ。もう、なんで宗辰お兄ちゃんがいるってこと言ってくれなかったの!?」


「言ったら押しかけてくるだろうが!」


「言わなくても押しかけるけどね!!よかった、ママがこのタイミングで出張になって。美月、今日からパパのとこから学校通うから。ママにはちゃんと言ってあるよ」


「はあ!?巧はどうしたんだ」


「兄貴には一応メールしておいた。でも仕事中だからまだ見てないんじゃない?」


「お前がくるなら、あいつも絶対くるじゃん……」


パパ、大変そうだな。


どうでもいいけど、一応ここ、図書館の分館なんだけど。

もうちょい静かにしてほしい。


「別に、パパがいやって言うならお兄ちゃんのとこ泊まるからいいけどー」


と、美月ちゃん、宗旦狐に絡みつく。

宗旦狐はだからそこあたしと代われって。


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