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そりゃないぜ

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「お前、脅しのつもりか」


「まさか。聞いただけですよ。先生に言われたとおり、もう何年もこちらから連絡は取ってませんが、幼い頃から面倒を見てきた身としては気になりますから。未だに、ときどきメールがくるんですよ」


にこにこと愛想のいい笑みを浮かべて話す宗旦狐。

でも、大旦那の顔は苦渋に満ちてた。

こんな大旦那の顔を見るのは初めて。


「美月さんって?」


あたし、柳原先生に耳打ちする。


「佐々木先生のお嬢さん。その子、ちょっと凄まじい子でね。佐々木先生が朝倉に、もう連絡は取り合わないでくれって頼み込んだんだよ」


ちょっと凄まじい子?

それで、なんで大旦那が宗旦狐に頼み込んだりすんだろ。


「そろそろ、美月ちゃんの十八歳のお誕生日ですね。お昼はなるみさんと資料室で過ごそうと思ってましたが、暇になったのでこれから美月ちゃんにメールでもしてみようかと……」


「月川さん、直ぐ資料室行ってきなさい。今直ぐ!」


ええええええ?

そりゃないぜ、大旦那。

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