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おこなの?宗旦狐おこなの??

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「そこ、聞きますか」


「聞きます」


えっ、聞いちゃまずいの?


宗旦狐は明らさまに渋い顔をしてから、こう言った。



「俺には弟がいるんです。……たぶん、まだ弟です」



……どうしよう。

聞いちゃいけなかった気しかしない。


「その弟が、よく暇潰しで俺に女装させて遊んでて、その時に……」


「もういいです。聞いてすみませんでした」


もしかしたら、宗旦狐のトラウマだったかもしれない。


でも、宗旦狐の女装とかちょっと見たいとか思ってしまった。

多分、めちゃくちゃ綺麗になるだろうな。


「どうして香水のことが気になったんですか」


……うっ、まさか、あんなこと言われておきながら、「彼女がいるんじゃないかと思って……」なんて言えない。


そんなこと探り入れるってことは、宗旦狐を彼女がいながら他の女にあんなことを言う男じゃないかって疑ってるのと同じことだ。


「……いえ、香水に詳しいなあと思っただけです」


苦し紛れだけど、なんとか回避する。


「ああ、男が女物の香水に詳しいのが不審でしたか」


ああ、バレてる。


「今、身近に女性はいませんよ。俺は、彼女がいながらなるみさんにあんなこと言うようなクソ野郎ではないです」


うええ、爽やかに笑いながら「クソ野郎」とか言わないでくれ。


おこなのか?

宗旦狐、あたしに疑われたから激おこなのか??

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