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JKとお話しする簡単なお仕事
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「佐々木先生、論文終わったんですか」
「今朝終わった。僕もやるときはやる男だよ」
大旦那、目の下に大きなクマつくってドヤ顔。
いや、全く説得力ねえよ。
「徹夜明けですみませんが、お仕事です。なに、JKとお話する簡単なお仕事ですよ。今日のJKは上玉ですぜ」
「そういう言い方したら怖がっちゃうでしょ」
あたしの背後にいるJKは、困ったように笑ってた。
「こんな感じで、先生との距離が近いのもうちの大学の特徴の一つです」
あたし、適当に言ってJKを大旦那に託した。
「月川さん」
と、背後から声をかけられる。
「お昼にしよ」
渡辺先輩、天使のような微笑みでお弁当持って待ってる。
可愛い。