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宗旦狐の好きな作品

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「なるみさんは、柳原先生と仲がいいんですね」


「仲がいいというか、あたしが勝手に先生方にひっついてるだけです。佐々木先生はいつも迷惑そうにしてます」


でも、ちゃんと話は聞いてくれるから研究室に入り浸っちゃうんだよね。


「佐々木先生とはどんな話をされるんですか」


「色々ですよ。なんも話さないで、研究室でぐだぐだしてること、も……」


「佐々木先生の研究室で、ですね」


なんなんだこいつ。

目が笑ってなくてめっちゃ怖い。


もう余計なこと言わないように質問攻めにしてやろう。


「そういえば朝倉先生は、近現代文学の先生ですよね。在学中はあたしも近現代文学専攻だったんですけど、先生はどなたの作品がお好きですか?」


「作品、ですか。森鴎外の最後の一句という話を知ってますか?」


あー、仏の授業でレポート書いたから知ってる。


確か、死刑宣告された父親のために、長女が兄弟を引き連れて殿様のところに直談判しに行ったっていう話だっけ。


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