表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/416

狐の恩返し

41


結局、お弁当は配架リーダーに託してあたしは宗旦狐とファミレスで食事することになった。


向かいの席に座る宗旦狐は、見るからにしゅんとしてる。


「なるみさんの手作り弁当、食べたかったです」


「お弁当箱、今日中に返してもらわないと困りますから」


……あ、余計なこと言っちまった。

宗旦狐は再び目を輝かせてる。


「仕事ですか」


「違います」


「大学の資料室ですね」


「違いますって」


言ってんだろうがぶっ飛ばすぞ!


宗旦狐、満足そうに笑って、


「本当に素直な人ですね」


とか言ってあたしにメニューを勧めてくる。

その顔、いつか殴り飛ばしてやるからな。


「昨日はすみませんでした。なるみさんに会えた嬉しさに動転して、まともにお礼すら言えなかった。ーーこの間は、危ないところを助けていただきありがとうございます」


「……いいです、もう忘れたんで」


「大丈夫です、俺は一生忘れないんで」


なにが大丈夫なんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ