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配架リーダー

40


「月川さん」


と、配架リーダーのおば様からお声が掛かる。

ひい、怒られちゃう。


「す、すみません、直ぐ戻ります」


「ちょっときて」


おば様は小さく手招きしてあたしを呼ぶ。

あたしは宗旦狐に軽く頭を下げて、おば様のほうに向かった。


近づくなり、おば様はあたしの腕つかんで引き寄せる。


「あの人、月川さんの知り合い?」


「え……ええ、まあ?」


「かっこいい人じゃない。お昼くらい行ってらっしゃいよ!」


あ、そっち?

怒られんのかと思った。


「いや、でもお弁当作ってきてますから」


「それ、俺がいただきますよ」


ぬっと、後ろから声が聞こえてくる。

振り返ると、目をきらっきらと輝かせている宗旦狐。

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