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1…2の…ポカン!

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とにかく、時間は止まらない。


「おい、バカ倉。四限はじまっちまってる。初っ端からお前のせいで遅刻だ。行くぞ」


朝倉宗辰ーーもう宗旦狐でいいやーーは柳原先生によって無理矢理連行されていった。


一人残されたあたしは、何十枚と印刷された資料室の予定表を見る。


予定表は、宗旦狐の分も印刷されていた。


「あの人は、いらないね」


結論に至って、あたしは一枚だけ引き抜いて、さっき渡した柳原先生と宗旦狐以外の非常勤講師のポストに予定表を入れていった。



それにしても、あの人はなんであたしの名前知ってたんだ?


柳原先生はあたしを紹介し損ねてたし、自分から名乗った覚えはない。


悪寒がする。


……忘れよう。

そうだ、昨日のできごとも、さっきのできごとも全部忘れよう。

それがいい。

多分、宗旦狐も二日酔いで頭ぶっ飛んでたんだ。

忘れることがお互いのためになる。



1…2の…ポカン!


▼月川なるみは 宗旦狐を きれいにわすれた!


そして!


月川なるみは せいしんてきなあんていを おぼえた!

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