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クロエのオードパルファム

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「で、朝倉。こっちが……」


と、柳原先生があたしのことを紹介しようとしたところで、朝倉先生はぽつりとこんなことを呟いた。


「クロエ」


……は?


「は?」


柳原先生もようやく不審に思ったらしい。

訝しげに朝倉先生のことを見つめてる。


「クロエのオードパルファム」


やばい、虚ろな目でこの人なに言ってんの。

超怖い。


クロエのオードパルファム?



……って、あたしがつけてる香水のことだ。


無駄な足掻きと理解しつつも、女子力向上のためお守りみたいにいつもつけてる香水。


いや、でもそれがどうしたんだろう。


「月川さん、朝倉のこと知ってるの?」


「知りません。初めて会いました」



「ああ、覚えてないんですね」


朝倉先生は一人でそう納得すると、眼鏡を外して髪の毛をなでつける。


「思い出しましたか?」


「……!!」


あたしは、その人を知っていた。



朝倉宗辰は、昨日ホームで会った酔っ払い男だった。


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