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お姉さん、理解不能です

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「朝倉先生と巧さんが乗り込んだって話、本当?」


あの二人が不良に立ち向かう姿、とても想像できない。


あ、でも、宗旦狐はあたしの実父、殴ってたっけ。

あれは、元ヤンの名残なのかな。


「本当です。不良仲間といつも集まってた廃工場があったんですけど、そこに二人で乗り込んできました。兄貴はスタンガン持ってたけど、お兄ちゃんは丸腰でした」


え?スタンガン?

確か、当時巧さんって高校一年生だったって言ってたよね?

高校生がスタンガン持って不良グループに乗り込むって、丸腰の宗旦狐より衝撃でかいんですけど。


でも、美月ちゃんは平然と話を続ける。


「お兄ちゃん、『迎えに来たよ』って言ってくれたんです。それで、やっと気づきました。ちゃんと、美月は一人じゃなかったんだって。心配してくれる人がいたんだって」


美月ちゃんは、「馬鹿ですよね」って言って自嘲した。


うん、そうだね。

馬鹿だね。


そう思ったけど、口にはしなかった。


「それで、不良仲間が大人しく美月を返すわけもなく、乱闘になりました。ーー今思い出しても、お兄ちゃんの喧嘩、鳥肌立ちます!凄かったんですよ!素手で相手を投げ飛ばしながら、あたりにあった廃材の鉄パイプを槍みたいに振り回して!……まあ、兄貴もスタンガン二刀流みたいにしてて凄かったんですけど、お兄ちゃんには負けますね!」


ちょっと待って。

はい、ストップ。

お姉さん、理解不能です。


まず、この子なんでそんな物騒な場面見てそんな興奮できんの。

てか、スタンガン二刀流ってなに!?

宗旦狐より巧さんの方が、あたしは気になってしょうがないんだけど!?


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