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安心……かなあ?

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お昼休みの後、あたしと宗旦狐は資料室に戻った。


相変わらず、人は誰も来ない。


「美月ちゃん、心配ですね」


ふいに、持参のノートパソコン開いて、授業の準備をしてる宗旦狐に声をかけてみた。


「そうですね。佐々木先生も、さっきは何も言いませんでしたが、あれで結構心配してるんだと思います」


「うーん、高校卒業間際なのに。なんでこの時期にわざわざ……」


問題起こして卒業できなくなったらどうすんの。


「この時期だからこそ、かもしれないですよ」


「え?」


「自分たちは社会的に落ちぶれ扱いされるのに、自分たちと同じだった美月ちゃんだけは高校を卒業できる。それを知ったら、どう思いますかね」


自分たちと同じ村で、同じように暮らしてきた家が、ある日突然裕福になった途端、周りの家は僻みからその家を憑き物家として根絶を図った。


時代は違えど、人間の本質は変わらない。


「……僻みで誰かに脅されてるとか?」


「考えられなくもないでしょう。まあ、既にシスコンの巧くんが動いてると思いますけど」


そっか、シスコンの巧さん、警察官なんだっけ。

それなら、安心……かなあ?

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