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全然穏やかじゃない!

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「今でこそ落ち着いてますが、前は凄かったらしいですよ。学校には行かない。行ったと思えば喧嘩三昧。夜な夜なお友だちと煙草吸ったりお酒飲んだりして家には帰らない。佐々木先生の元奥さんが、随分と嘆いてました」


今でもあんまり落ち着いてはないと思ってたけど、確かに昔と比べると落ち着いたんだと思う。


やっべ、あたし、元ヤン相手にちょっと腹立ったからいじめてやろーとかちょっかい出したのかよ。

フルぼっこにされなくてよかった……。


「佐々木先生の元奥さんからは、佐々木先生にはそのことは言うなと口止めされてたんで、佐々木先生は今も美月ちゃんが不良だったことは知らないことになってます」


「でも、言わなくとも、久しぶりに会った娘が金髪になってたら察するよね」


金髪!?

美月ちゃんの金髪まじか!!

見てみたかった!!


「親権を預かったプライドもあったんでしょう。元奥さんは、元旦那ではなく、元旦那の教え子の俺を頼りました」


……それはそれでどうなんだろう。

てか、なんで宗旦狐ちょっと誇らしげなんだ。


「で、最終的にどうやって更生させたんですか?」


「その頃には俺も大学で教鞭振るってたんですけど、ちょうど春休みだったし、他でもない美月ちゃんのことだったんで、当時高一だった巧くんと乗り込みに行きました」


乗り込みに!?

ちょっとなに笑顔で物騒なこと言ってんの!?


「だ、大丈夫だったんですか!?」


「腕を数針縫いましたけど、案外聞き分けのいい子たちでしたよ」


宗旦狐の口調は穏やかだけど、言ってることは全然穏やかじゃない!

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