表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
215/416

笑いたけりゃ笑え!!くそ!!

215


「ってことで、まだ日にちは決まってないんですけど、結婚式に行くことになりました」


「へえ」


「ご祝儀ってどのくらいが妥当なんですかね?」


お昼。

大旦那の研究室でお昼を食しながら、一昨日の幼馴染からの一報を話してた。

大旦那は、大して興味がなさそうにソファで寝転んでる。


「三万円が妥当じゃないですか?」


と、いつものように向かい側に座る宗旦狐が答えてくれる。


なるほど、三万か。

今のうちに貯めておこう。


「ところで、なるみさん。聞きたいんですけど」


と、宗旦狐が挙手する。


「なんでお昼ご飯がこんにゃくゼリーだけなんですか?というか、それお昼ご飯なんですか?」


宗旦狐は、あたしが咥えてるクラッシュタイプのこんにゃくゼリーを指差してこう言った。


あ、それ聞いちゃうんだ。


「朝倉、お前それは聞いちゃあかん。僕だって気遣って聞かなかったのに」


大旦那の“気遣って”って言葉が、一番あたしの心を抉ってる。


「……処刑台に乗ったんです」


まあ、見事に処刑されたよね。

乗って三秒くらいで瞬殺だったよね。


「ダイエット、ですか」


「今さら無駄だってことくらい、自分が一番理解してますから!!別に、十kgとか二十kg……いや三十kg痩せようとかは思ってません。痩せたいけどね!?!?でもそんなん急には無理に決まってんじゃないですか!!だから、せめて夏休み前の体重に戻そうと必死なんです!!」


笑いたけりゃ笑え!!

くそ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ