表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
214/416

笑って誤魔化すしかねえ

214


遅いお昼ご飯をすませたあと、あたしはほしいものがあるわけでもなかったから、花村の買い物にとことん付き合った。


服のほかに、靴にアクセサリーに化粧品と、女子力を次々に買う花村。

若干、やけになってた。


買うだけ買うと満足したらしく、「帰ろっか」と、自分からバス停に向かって行く。


外に出ると、空は既に真っ暗だった。

日が短くなったなあ。



花村とは、平塚駅前で別れた。


「文化祭、楽しみにしてるから」


「うん。十時に大学の門で待ってるわ」


そう言うあたしに、花村は頷いて「今日はありがとねー」と手振って駅の中に入って行った。



家に帰って、いつもどおり晩御飯とお弁当のおかずを作る。

今日は寒かったからクリームシチュー。


母が帰ってくると、あたしは母に吉田の結婚のことを話した。

母も吉田と花村が小さい時から見てきたから、驚愕すると共に随分と感慨深そうに聞いてた。

それから、


「あんたも、いつか巧さんとそうなるといいんだけどねえ」


とかなんとか言う。


「あはは、いつかねえ」


あたし、もう、笑って誤魔化すしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ