表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
206/416

そびえ立つ壁

206


あたしも花村もお昼ご飯を食べて来なかったから、行った先で食べようってなった。


で、いざ着いてみたら、もんのすっごい人!

どの食事処も二十組待ちとかで、アトラクションかよってくらいの人が並んでた。


「しゃあない、ちょっと時間ずらすために先にうちの店舗見学しよ」


ってことで、鳴るお腹を抑えながら、花村の店舗見学に付き合うことになった。



花村が働いてる洋服屋のコンセプトは、“働く女性を輝かせる”とかだった気がする。


そのコンセプトに則ってるのか、店内にはオフィスカジュアルな洋服が並んでた。


「えー、うちの店舗より広いー」


と、花村は羨ましそうに辺りを眺めてる。


あたし、場違いだって理解しつつ、花村の後をついて行きながら、近くにあったワンピースの値段をちょっと拝見。



……八千円。



嘘だろ、あたし二千円のスカート買うのにも躊躇すんだけど。


ふいに、前を歩く花村の背を眺める。


あれ、全身で総額いくらなんだろ……。

正社員とフリーターの間にそびえ立つ高い壁を見た気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ