表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
197/416

狸の丸焼きにされる……!

197


宗旦狐が家の近くまで送ってくれた頃には、既に空には月と星が見えてた。


「今日は、ありがとうございました」


「また連絡してくださいね」


そう会話を交わして、宗旦狐と別れた。



家までの足取りはめちゃくちゃ重かった。

なんて、話を切り出せばいいんだろう。


頭フル回転させて考えるも妙案浮かばず、家に着いちゃった。

扉の前に立ってたら、カレーの匂いがしてくる。


妹は料理なんてできないから、親が作ってるんだろうな。


お腹痛い。


でも、いつまでもここにいるわけにはいかない。

あたしは両頬を叩いて、鍵を開けた。


「……ただいまー」


そおっと顔を出す。

その瞬間、二階から凄い勢いで妹が駆け下りてきた。


で、あたしの手首になにかはめる。

銀色の……手錠!?


「たぬき、捕獲したよー!!」


と、妹はリビングに向かって叫んだ。

おい待て、なんでうちに手錠なんかあんだ。


狼狽えてると、リビングの扉が開いて父が顔を出す。


「連行しろ」


「らじゃ」


いやいやいや、らじゃじゃねえよ。

これじゃこれから丸焼きにされる狸じゃん。


あたしは、ほぼ無理やりリビングに連行された。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ