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年金食いつぶしてあの家に居座りたい

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「先生って、堅気の人ですよね……?」


「こんな品行方正な見た目の堅気じゃない人っていると思いますか?」


自分で品行方正とか言ってる時点で怪しい。


というか、見た目では中身まで知ることはできないんだから、見た目が品行方正でも中身が伴ってない人はたくさんいると思う。

その逆も然り。


でも、確かに、宗旦狐が暴力団とかと繋がってるようには見えない。

第一、弟のように可愛がってる巧さんは警察官なわけだし。


「俺にもなるみさんに聞きたいことがあります」


「はい」


「お母さんとの喧嘩の理由はなんですか」


……それ、聞いちゃいます?


でも、ここまで世話になったんだから、話さないわけにもいかないか。


「……母から、お見合いを強要されたんです。相手は祖父の知り合いの方のお孫さんとかで、次期社長とかいう人なんですけどね」


と、宗旦狐は少しだけ眉をひそめた。


「あたし、結婚なんてまだ考えてないから、相手にも失礼じゃないですか。だから、断ったんです。そしたら、家を出てけとまで言われちゃって」


できればずっと、親の年金食いつぶしてあの家に居座りたいのに。

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