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狐の笑み

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「生活苦だったら息抜きすらさせてもらえねえのか!?」


「娘が必死に働いた金巻き上げて、よく息抜きなんかできますね」


「っんだてめえ!なにが言いてえんだ!!」


……そうだ。

実父は昔から母に金のことで責められると、こんな風に威嚇してた。


あたしは子どもながら、そんな父の姿が追い込まれた猿のようで情けないと思ってた。


「あなたは、月川なるみさんの祖母である珠代さんが入院したと言い、なるみさんに二万円を求めた。間違いありませんか」


巧さんは続ける。

実父はいつも以上に態度が大きかった。


「ああ、言ったよ」


「先日、北方さんのご実家を伺ったところ、珠代さんが出られました。元気に歩いてらっしゃいましたよ」


ふてぶてしい態度の実父とは違って、宗旦狐はにこにこと愛想よく笑ってた。

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