表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/416

さよなら!

16


女子トイレの前を通り過ぎる前に、男共の前に立ちはだかる。

男共、案の定ぎょっとした顔してた。


「あ……月川、さん」


男四人、硬直。


あたし、満面の笑みを浮かべる。

これまで意地でも見せられなかった、満面の笑み。


「ぜんぶ、聞こえてました!陰口はもっとうまくやらなきゃダメですよ?」


男共に背を向けて席に戻る。

男共、恐る恐るついてくる。


「ごめんなさい、ゆかりさん。あたし先帰りますねー!」


鞄から財布取り出し、ゆかりさんに三千円を渡す。

女子三人、唖然。


「えっ、ど、どうしたの、なるみ」


「悪い、花村。ちょっと気分、悪くなっちゃってえ」


こいつらと同じ空気吸ってたからさあ。


「あとで、LINEするね!」


この男共について全部。



陰口ってのはなあ、こうやってやんだよカスどもが。



「大丈夫?一緒に帰ろうか?」


「ぜーんぜん大丈夫です!先輩、花村のこと、お願いします!」


くるりと振り返って男共四人が視界に入る。

青くなってる。

いい気味。


こいつら四人、これからどんなにこの場を盛り上げたところで、あたしが後で花村や先輩にチクりゃ全部無駄になる。

かと言って、あたしが帰ったあとで直ぐに男共から簡単に切り上げることもできないだろう。


そんなことしたら、あたしと一緒に帰ってきた自分たちに非があったことをバラすようなもんだ。


まあ、どっちにしろバレんだけどなあ?笑


「それじゃ、さよなら!」


永遠に!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ