表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/416

募金活動

136


「いくら必要なの」


「いや、やめてくれ。お前から金もらったなんてママに知られたら、なに言われるかわからないからな」


「黙ってりゃわかんないでしょ。あたしもそんな持ってるわけじゃないけど、おばあちゃんの治療費の足しにでもしてよ」


がめつい実父のことだから、もしかしたら嘘かもしれないと思った。


でも、実父は離婚前、母と共働きで稼いだ生活費の半分を自分の母親の小遣いとして、横流しするようなちょっとマザコンな部分もあった。

だから、自分の母親の健康状態を偽ってまで、娘に金をせびったりしないんじゃなかろうか。



幼い頃、ゴム跳びとかおはじきとかお手玉を教えてくれたのは、父方の祖母だった。


その祖母とも、もう何十年と会ってない。

もし、本当に体調を崩してたんだとしたら、孫のあたしができることは、限られてる。


あたしは、募金するつもりで実父に一万円札を渡した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ