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なるほど、確かにこんな人だった

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母は、口では「勝手に会いたければ会えばいい」とは言ってたけど、態度から会わせたくない気持ちが滲み出てた。


そんなこともあって、実父とは疎遠になった。


幼いながらに母が苦労してたのは見てたし、実父が母にしてきたことも知ってたから、特に会いたいとか、寂しいとか思わなかった。


でも、いざ会ってみると、なるほど、あたしの実の父は確かにこんな人だったとか、いろんな楽しかったときのことが思い出せて懐かしい。


「あのとき、由香里がおねしょしちゃってさあ!」


「あー、あったあった」


とかなんとか、妹の由香里がやらかした思い出話に花を咲かせた。



二杯目のビールとチューハイが来たところで、実父が話題を変える。


「ところで、お前こんな時間まで働いてんのか?」


……ぎくり。


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