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合コン開始

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昔から不思議なことに、比較的年上のおじさんとは分け隔てなく会話ができた。

友だち曰く、おじさんはもう男の人じゃないかららしい。

そういうもんなのかな。


じゃあ、太ってるあたしはどうなんだろ。

女でないとしたら……家畜か?



そんなことを考えながら、目の前にいる男どもの自己紹介を聞き流す。

名前と趣味、年齢、職業をそれぞれ言っているらしい。


女子は先輩のお友だちのゆかりさんと、渡辺先輩と幼馴染とあたしの四人。

男子もゆかりさんのお友だち+その知り合いで四人。

計八人の合コンとなった。

まあ、大勢で飲むのが苦手なあたしには既に地獄。


自己紹介は、席順であたしが一番最後だった。

あたしの番になる。


「月川なるみです。二十二歳で職業は渡辺先輩と同じく大学事務です。趣味は……読書です」


めいいっぱい明るく振る舞った。……つもり。

目を細めて口角あげときゃ笑って見えんだろ。


仕事が大学事務とか趣味が読書とか、正直いろいろと訳ありではあるんだけど、嘘ではない。



女子はカシオレ、男子は生で乾杯し、地獄のような合コンが始まった。

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