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43話目

「さて」

本来ならば、うるさい、馬鹿野郎。で済ませても良いものを懇切丁寧に筋道をたてて説明するのは本当にめんどくさい。

「どうしたのお兄ちゃん?」

めんどくさいがやらなければいけないので大きく息を吐いてから話し始める。

「いいかい?自称妹。」

「私の事はルカって呼んでね。」

もう一度、大きく息を吐いて改めて話し始める。

「いいかい?ルカ。まず、根本的な所から行くけど、俺に妹なんていない。と、言うか、そもそも羽の生えたお前と遺伝子的に繋がりがあるとは思えない。八重歯っぽいけど牙まで生えてるじゃないかよ。」

完全な正論。

「やーねー、お兄ちゃんたら。呪文を唱えれば魔法が発動するような因果関係が崩れた世界で常識なんて語っちゃって。」

えっ、何?この常識を持っている俺のほうが悪いみたいなの。しかし、それよりも気になる単語があった呪文に魔法?

「あれ?気が付いてなかったの?この漫画は少し前から格闘漫画ルートからファンタジー冒険漫画ルートに変わったのよ。」

そんな、根幹に関わることを気軽に変えるなよ。

「ちなみに私は黒魔法使い。魔女っ子好きの心を掴む予定よ。」

一緒にいたアレフも会話に混ざってきた。

「ちなみに俺は和風剣士。和服を着て大股開いて褌をチラチラ見せて女性人気を掴むぜ。」

ルカの件が何一つ解決していないがとりあえず世界観を整理しないと。一応主人公だし。

「えーっと、おそらくこの世界は昔大ヒットしたゲームの世界観を丸パクリした世界で、ルカが黒魔法使いでアレフが和風剣士ってことは…、俺は立ち位置的に勇者という名の便利係か。」

おっかしーなー。現代ナンセンスギャグ漫画のはずが気がつきゃRPGの雑用係だもんなぁ。回復魔法とか補助魔法とか使えんのかなぁ?使えないなら後で薬草を買いに行かないと。

おっと、辺りが暗くなってきた。今週はキャラ説明で終わりのようだ。では、また次回。


俺タワーが面白い

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