ばあちゃんち(改)
誤字と、序詞 を直しました。内容は同じです。
俺はいつも腹を空かせていた。
ある冬の寒い日、いつものように、家の軒先を歩いていた。
こういう処は、雪が屋根からおちてこないから。
どこかに食べるものはないか。
俺は目をギラギラさせて探したが、雪しかない。雪を食べると
少しは空腹がまぎれるけど、後でひどい目にあうし。
そんな時、そのばあちゃんは、声をかけてくれた。
「おや、あんたは、お腹ばっかりでてるけど、他はガラガラだね。
もしかして、お腹すいてるかい?」
そういって、魚の皮を玄関先でくれたんだ。
やった。とりあえず、今日は飢え死にはしないかも。
しかも、軒先には、いい感じのダンボールがあるし、ここだと風もあたらない。
ちょっと休憩するには、いい場所だ。
寝床は、どっかの家の物置の下だ。
そこは、ここより狭くて暖かくて安心できる。
次の日、その魚の皮をくれたばあちゃんちに、よってみる、
ひょっとすると、何かもらえるかも。
すると、
「これ、カリカリだけど。食べるかい?」
今日は、一生分くらい、俺はついてる。俺はほぼ満腹になるまで食べる事が出来た。
でも、しばらくして、胸が悪くなって吐いてしまった。
くそ、もったいね~なんでだか、急にムカムカしたんだ。
食べ物をくれたばあちゃんは、俺の吐いたあとをみて、血相をかえ、
「チャトラちゃん、お腹に虫がいるわ。じいちゃん、車だして。
すぐ病院へ行く。動物病院のほうよ」
俺は、ばあちゃんにかかえられたのはいいが、ダンボールにいれられた。
恐かった。小さい時、こうやって 俺は母猫から離されすてられたんだ。
このばあちゃんにも捨てられるのか?いや、捨てる前にまだ拾われてなかった。
車という恐ろしい乗り物に乗せられたとおもったら、もっと怖い
建物についた。そこの中から 宿敵の犬のニオイもすれば、
おいしそうなネズミのニオイもする。
”助けてよ”って、同じ猫の声もする。
ここは、やばい!!
俺は必死になって逃げようとしたが、頑強な男に抑えられ、口をむりやり
あけられ、何か白いものを、投げ入れられた。
吐くにはけなかった くそ!。
地獄のような建物を出て、もどってくるころには、俺は、また吐き気がしてきた。
で、吐いたけど、そうしたら、前よりもスッキリ。
食べても、具合が悪くなる事もなくなった。




