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眠る私とお人形な王女様  作者: フォグブル
第三章 『眠り姫』と丘の街の午後
22/26

第五話 「涙のあとは」

 私ことアズマリア・シュタットフェルトには、誰にも言えない秘密がある。


 そう言うとなんとなくかっこよく思うかもしれないけど、少なくとも私にとっては迷惑な話。理由も理屈も分からないけど、私の頭の中にはこの世界とは違う世界で生きた『前世』の自分の記憶がある。言葉にすればたったそれだけの事。でも私は『彼』の存在を認めたくないし、『彼』の言葉などに耳を傾けたくない。なのに『彼』は確かにここにいる。

 ならばどうするのか。私の出した答えは簡単な事で、『前世』の記憶に邪魔をされたら即寝ることで『彼』を意識から追い出すのだ。


 そういった事情を抱えているがゆえに、私には幼い頃からよくお昼寝をする習慣がある。小さな子供の内ならばともかく、うら若き乙女へとなった今でもこの習慣は変わらずじまいであるのはちょっと問題かなっては思っている。それでも最近は回数も結構減っては来ているんですけどね。

 

 まあそんな私の姿を昔から知っているからこそ、イリス姉さんは『眠り姫』の名を思いついたんでしょけど。

 そんな訳で。『眠り姫』の名の通り(あくまで事情ゆえにですが)よく眠って来た私ですが、だからといってただ無為に時間を浪費するような愚は犯したくはないのです。


 時間は無限に有るわけではない。


 皮肉なことに『前世』の存在があるからこそ、私はその事を誰よりもよく理解している。まあ、そのせいだからと言う事はないんだけど、私は常々時間と言うのを大切にしたいと思っているわけでして。でも『彼』のせいでよく寝てしまうのも事実な訳でして。そこで一つの特技を獲得したわけなのです。


 どんな時でもこれさえあれば大丈夫っ。

 その名もずばり『お昼寝は2時間だけっ』!!



 ……うん、ネーミングセンスの無さは気にしないで貰うと嬉しいかな~



 ○ ○ ○




「ふぁ~あー」


 私は大きなあくびを一つすると、柔らかいベッドの上で目を覚ました。あくびと共に浮かんできた涙をこすりながらしぱしぱと目を開けてみると、そこはさっきちょびっとだけ起きた時と同じ見知らぬ部屋の中。そういやここって結局どこなんでしょうか?


 先程よりも少しだけ部屋の中が薄暗くなっているような気がするけど、それでもまだ十分に明るい時間帯のようだ。体感的には三十分くらい?まあトータルだと眠ってはのは二時間くらいだろう。体の感じからしてもいつもと同じだし間違いは無さそう。この辺りは経験的に判断できるのだ。


 寝起きでまだ視界がぼやける中、おなかに力を込めると「えいやっ」と勢いを付けてむくりと体をベッドから起こします。その反動でか、ズーんと頭に鈍い痛みが走る。

 この痛みはあれですね。ちょっとお昼寝をし過ぎちゃった時に来るタイプのあの頭痛ですね。昔からよくお世話になっています。

『眠り姫』の名をイリス姉さんから贈られた私にしてみれば、寝起きの頭痛など日常茶飯事。


「ぬぉ……」


 ……日常茶飯事なんですけど、痛いものは痛いのです。

 両手を頭に添えると、起こしたばかりの上半身を膝に向かってゆっくりと折り曲げていく。私は身体が軟らかいので苦も無くおでこと太ももがくっ付きました。『前』は足の指に手が届かないほど硬かったのになとふと思い、『今』は女の子なんだから当たり前だろうと思い直す。


(こ、こんな時に……コウゲキ……するな、ですよ……)


 痛みを堪えながらも、ここぞとばかりに責めて来る『彼』は性悪なんだと改めて再確認。心の中であらん限りに罵倒したいところなんですが、生憎とそれどころではないので保留しておきます。いつかぎゃふんと言わせてみせるからなー。

 

 そのまま体を丸めて暫し痛みに耐える姿勢を維持。いや、この体勢が頭痛に効果があるのかどうかについては知りませんけどね。でもこういう時ってなんでか体を丸めたくなりますよね?


「あ、あれ? ええと、マリアちゃん、大丈夫……なの、かな?」


 膝を抱えて「うーうー」唸っていると、遠慮がちに問いかけてくる女の子の声がした。その子の声に釣られるように視線を向けてみると、ベッド脇に明るい小豆色( ・・・)の髪の女の子が心配げな顔をして座っていた。


「ユ、ユーリぃ……」


 おでこを膝の上にくっ付けた格好のまま、涙目でベッドの上からユーリを見上げる。

 小さな椅子に腰掛けているユーリ。そのことにどこか安堵する気持ちが湧き上がってきて、涙目になりながらそう声を上げる。まだ喉がぴりぴりしているせいか、その声は若干掠れてしまっていた。


「っ!!。 大丈夫だからねっマリアちゃんっ!!」


 そんな私の様子をどう取ったのか。急に蹲った私を見てオロオロとした顔をしていたユーリだったけど、私の声が耳に届くとその表情をきっと引き締めた。その変化に「お?」と思っていると、ユーリはベッドの上に乗りこんで来る。


「……え、はれ……?」


 間の抜けたような私の返事を気にすることなく、ユーリは正座を崩したような女の子座りでズリズリと距離を縮めてくる。「なんだなんだ」と驚く間もなく、気付けば目の前には至近距離から私を覗き込もうとする王女様の顔。

 ユーリの顔を間近で見るのは今日だけで都合三度目だけど、今の彼女の気迫(?)はなんかやばいと感じるのですが。


「ーって、ちょ、ちかいちかいって、 ぬ゛お゛ぉう……」


 ユーリのいきなりな行動に、私はとっさに声を張り上げるけど、その声が頭に響いてきて再度うずくまる。急に大きな声を出そうとしたものだから、治まってなかった頭痛にまたもや見舞われるはめになったのだ。乙女にあるまじき呻き声を出してしまい赤面物です。


 そんな私とは対照的に、ユーリは随分と焦った顔をしている様子です。私の真横にペタっと座ると、なにやらブツブツと呟いている。キーンとした痛み自体はすぐに治まったんだけど、なんとなく恥ずかしくて顔を上げられない私の耳に、小さな声で「だいじょうぶ、ちゃんとやれる、やれる、やれる」と言っているのが聞こえる。


 どうしたんだろうと様子を窺っていると、目を瞑って深呼吸しながら、「わたしがやるんだ」と自分に言い聞かせている様なユーリの姿。それを見て。

(あ、私の事、心配してくれてるんだ)

 と遅まきながらも漸く気付く。


 そりゃ起きたと思ったら急に蹲れれば不安になっちゃうよね。シュタットフェルト家の家族はみんな(数々の誤解と共に)私は体が弱いと思っているから、これくらいの事じゃ動揺しないけど、今日あったばかりのユーリにとっては不安に思う出来事だったんだろう。家族以外の人と接する機会を持ってこなかったから、その辺りの事を気遣ってやれなかった私のミスだ。

 そもそも今の状態は病気とかではなく、ただ単に寝起きの頭痛というだけなのだ。そんな事で心配しなくても良いんだよって、早く誤解を解かなくっちゃ。


 そう思い素早く彼女の方に向き直ろうと体を起こした私と、「よしっ」という掛け声と共にユーリが動き出したのはほぼ同時。彼女は何らかの決意と共に、右耳の辺りに留めていた赤い宝石の髪飾りを、左手で勢いよく取り外していた。ただ不幸な事に、よほど勢いよく髪飾りを取ったのだろう。その左手は彼女の右の耳の辺りからから円を描くようにくるりと、まるで剣を抜くかのように振るわれていたらしく。結果――


「はうちっ!?」


 見事私の後頭部へとジャストミートしました。

なかなかに力強いそのスイングに、そのままズルズルと膝の上へと倒れていく私。目にはうっすらと涙がにじみ出てます。

(た、たんこぶになってないといいな……)



「まままっマリアちゃんっ!?」


 そんな悲鳴のようなユーリの声を聞きながら、こうして私は三度ベットに沈む事と相成りました。



 ○ ○ ○



 名は体をあらわすという諺がありますけど、それは私の二つ名である『眠り姫』にも当てはまるのかもしれません。ですが『眠り姫』という名で呼ばれたからといって、私自身はどこぞの深窓のご令嬢みたく、病弱だから一日中ベッドの上で過ごしていたとかでは断じてありませんよ。そりゃお昼寝が人より多かったのは認めますけど、それでも生まれてからずっと健康優良児なのが秘かな自慢でして。領地の館に居た時は誰よりも早起きしてたし、家族の中では一番健康的で規則正しい毎日を送っていたのです。それがですね、王都に着てからは試験に向けての追い込み期間だったし、アヤ・ソフィアのテストに合格できるのか正直不安でしたので、ここ最近の私は寝る間も惜しんで勉強していたんですよ。ゆえにですね、こんなにたっぷりとしたお昼寝自体が久しぶりの事だったんです。だから寝起きに不意打ちを食らったかのごとく突然の痛みに悶える羽目になってしまったのもしょうがない事なんです。


 つまり私が何が言いたいのかと申しますと――


「悪いのは今日の事を直前まで教えてくれなかったロッテ姉さんなんですよユーリっ!!」


 そう拳を握って断言する私。対するユーリは、早口でまくし立てる私の勢いに押されたのか、涙を浮かべたまま目をまん丸にしてぽかんとしている。

 場所は相変わらず誰かの寝室。そのベッドで私達は膝を突き合わせて向き合っていた。


 あれから「あわあわ」と混乱するユーリを宥め、涙を浮かべて「ごめんね」を繰り返す彼女を落ち着けようと、私は思いつくままに喋り続けていた。喉の痛み? そんなの気合でどうとでもなります。


 最初はただ寝起きで調子がよく無かっただの、こんなのはしょっちゅうある事だし気にしないでいいよと説明していたのだ。それでも泣きそうな顔をしたユーリは納得してはくれなかったんだけどね。

 目に涙を溜めたままユーリが教えてくれたところによると、どうもイリス姉さんから私は体が弱いって話を聞いていたらしい。だから急に蹲った私を見て、自分が助けなくっちゃって思ったんだそうだ。


 その気持ちはとても嬉しい。嬉しいんだけど――

(イリス姉さん……)

 ……思わぬところから『アズマリア病弱説』が飛び出してきたものです。


 そんな訳でして。ユーリからその話を聞いたあと、私はいかに自分が健康なのかを力説しました。


 例えば、毎朝鐘の音を聞きに早起きしている事。

 菜園で作った野菜を残らず食べている事。

 ロッテ姉さんに連れられて三日三晩森の中を歩き回った事。


 そんな感じにシュタットフェルト領で過ごした日々の思い出を、一つひとつ思い出しながらユーリに向けて語りかけていく。


 ……まあその、話していく内に、少し熱くなり過ぎてしまったみたいですが。

(ごめんなさい、ロッテ姉さん……)

 話の最後に全部ロッテ姉さんのせいにしちゃったのは、自分でもどうかと反省してます。


 いつの間にか窓の外は随分と日が傾いているらしく、部屋の中にはオレンジ色をした光が差し込んでいた。それでもその光を眩しく感じないのは、窓の傍に立つ大きな樹の幹が上手い具合に太陽が遮られているからみたい。

 そうして出来た淡い光に照らされているユーリ。その彼女は今、赤い宝石の髪留めの形をした魔法具を外している。だからその髪の色は黒。ユーリ本来の色だ。

 そんなユーリの姿に、知らず知らずの内に見とれていると。


「……マリアちゃん。いくらなんでも、ロッテさんのせいにするのは可哀想だよ」


 そう言ってユーリは小さく笑う。

 その目はまだ少しだけ充血したままで、そのふちには涙の粒が浮かんだままだったけど。それでもユーリは可笑しそうに顔を歪めている。


「ぅぅ……ロッテ姉さんのせいってのは、やっぱり変だよね……」

「……うん、変だったと思うよ」


 お互いにそう言い合いながら、私もユーリもちょっとだけ笑みを浮かべていた。



「えとね、マリアちゃん。ロッテさんが黒幕さんだっていうのはお姉さんに悪いよ……」


 そう言いながら、ユーリも「くすっ」と小さな笑みを浮かべる。


「でもでも、ロッテ姉さんって酷いんだよ。私がユーリのご学友なんだって事、昨日まで教えてくれなかったんだよ」


 ロッテ姉さんの悪戯の事をそう話すと、ユーリの顔がかすかに曇った。

 そうして幾度かの躊躇の後、彼女はおずおずと口を開いた。



「……じゃあマリアちゃん、もしかして今日の事……イヤだった?」



 目を伏せながら、そう私に問いかけるユーリ。

 


 その言葉を聞いて、私は心臓を掴まれるような気がした。

 彼女が見せたその不安そうな瞳は、さっきまでとは違う色をしている気がして。それはきっと、今日一日ユーリが感じていた不安なんだろうなって、私は直感的にそう思っていた。

 だからだろうか。本当は話す必要は無いのかもしれない、適当に誤魔化していても、友達に成る事だって出来たはずなのに、こんな事を彼女に向かって話し始めたのは。


「……本当はね、『王女殿下のご学友』の話を聞いたときね、なりたく無いなって思ったんだ」


 

 だけど私は自分が不器用だと知っている。上手く話をあわせて付き合うことなんて、私には難しいことなんだって思っている。


「選考会の事もね。どうしたら落とされるかなって……そればかり考えてたんだ」


 彼女にとっては迷惑かもしれない。ううん、もしかしたら嫌われる事かもしれないのだ。

 そう思うと、とても怖かった。

 だから彼女から目を背けるように俯いてしまい、それでも話し出すと止まらなくなっていた。


「……ユーリの事もね、今日会うまでは全然しらなかったんだよ」


 長い事同じ国に住みながらも、私はユーリのを『女王陛下の人形姫』と呼ばれている事以外、なにも知らなかった。それでも実際に会ったユーリは、私の前ではどこまでも自由奔放だった。一国の王女様というよりも、ただ普通の女の子のように私の目に映っていた。


「本当は怖くって……ずっと引きこもっていたから、私なんかが王女様の友達になれるなって……自信がなくて……」


 いつの間にか涙で目の前が霞んでいる。

 怖い、怖い、怖い。

 こんなこと話したくないのに。ユーリに嫌われたくないのに。

 それでも口を閉ざす勇気も無くって。溢れる思いのままに語り続ける。


「でもユーリはずっと笑いかけてくれて、私の手を引っぱってくれて……」


 思い出すのはユーリの笑顔。振り回されてばかりだと思っていたけど、その笑顔を向けられてどれほど嬉しかったのかを改めて自覚する。

 ぐずっと鼻を啜る。もう誤魔化しきれないほどに、目から涙がこぼれる。

 それを両手でこすりながら、私は張り上げそうな声を懸命に堪える。


「だからね。ユーリと話してるとね、いっぱい嬉しくなってね……」


 だから――


「ユーリと友達になれなかったかもだなんて、絶対にイヤだよぉ……!!」


 ユーリに嫌われるかもしれない悲しさに、私はとうとう泣き出してしまう。

「ごめんね」と泣きじゃくる私を、ユーリがそっと抱きしめてくれる。


「……わたしもね、マリアちゃんと友達になれなかったかもしれないのは、すっごくイヤだ」


 その言葉の意味がしばらく分からなくって。嫌われたと思っていたのに、「そうじゃないよ」って言ってもらえたんだって。そう分かった時、もう一度彼女の顔を見る勇気が湧いてきた。


 くりくりっとした愛らしい目。腰くらいまである長い髪。

 そのどれもが黒一色に染まっている。


 それは初めて会ったときとまったく同じ。あの時のように、彼女の顔は私のすぐ目の前にあった。


 その黒い瞳は涙で濡れていたけど、それでもユーリは笑っていた。その笑顔はいつものニコニコした顔じゃなくって、くしゃくしゃの泣き顔だったけど、私にはユーリが笑っているんだって事がちゃんと分かっていた。


「――くふふ」


 だから私も笑う。不恰好でもいいから笑顔を浮かべる。それはちょうどあの場所で、今は居ないアリサさんと三人で笑いあったときと同じように。小さくてもいい。あの時と同じように、また三人で笑いあいたい。そんな気持ちが溢れていく。


「くす、くふふふふっふ……」


 ユーリにもそれが伝わったのか。彼女も泣き顔のまま、小さな声で笑っている。

 そうして二人っきりの部屋の中。ベッドの上でお互いに顔を突き合わせながら、私達はもう一度最初の時みたいに一緒に声にして笑いあっていた。



 ○ ○ ○



 どれくらいの間そうしていただろう。

 やがてお互いに落ち着いてきた頃、ユーリは姿勢を正すと真っ直ぐに私と向き合う。


「……本当はね、わたしもマリアちゃんと友達になれるのかなって、ずっと不安に思ってたんだ」


 そう言ってユーリは一度視線を下に落とす。でも小さく首を振ると、すぐに顔を上げて真っ直ぐ私の目を見詰めてくる。


「でもね、そんな風に不安にふるえているだけじゃ、ダメなんだって気付いたんだ」


 だからね、マリアちゃん。

 そう言ってユーリはおもむろに右手を差し出してくる。


「わたしの名前はユーリ・オルトティーヌです。アズマリア・シュタットフェルトさん、よろしければ、わたしと友達になってくれませんか?」


 その手を見つめ、そしてまた彼女の顔へと視線を戻す。

 そこに居るのは黒い髪と瞳を持つ女の子。

 王都へと旅立ってから。ううん、シュタットフェルト領の館に住んでいた時も含めて、初めて会った同年代の子。王女様とか関係なく、家族以外で初めて私が友達になりたいと思ったユーリ・オルトティーヌ。

 だからそう。私の答えは決まっていて。


 ゆっくりと、だけど力強く、私は差し出された手を握る。

 そして――


「はじめましてユーリ・オルトティーヌ。私の名前はアズマリア。……アズマリア・シュタットフェルトと言います」


 そこで私は一度深呼吸をする。

 思い浮かべるのは大好きな家族の顔。そして今は亡き母さんの事。

 (――リリーナ母さん)


「こちらこそよろしくね、ユーリ!!」



 そう言って笑顔を浮かべてユーリと向かい合う。ユーリもニコニコ顔で頷いてくれる。



(今日私にね、お友達が出来たんだよ――)



 胸元で揺れる銀の首飾りに向かって、私は心の中からそう呼びかけるのでした。


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