a
「今から貴様らに任務を授ける。」
なんだこのいかついおっさんは。いきなり入ってきて意味不明なことを言ってやがる。
授業終わりに教室に先生と入れ替わりに入ってきてこの謎のセリフ。どう見ても頭がおかしい。ただ、どうみても軍人であるのがわかるからかなり嫌な予感がする。
コスプレとは思えないぐらいの出来栄えの軍服。かなりの年月厳しい環境、まさに戦場のような場所、で過してきたような精悍な顔つき。おそらく40歳前後であろう。右頬に切り傷があってドッキリなら100点満点といえるだろう。
周りはザワザワして様子をうかがっている。
そりゃそうだ。考えても見てほしい。いつもと変わらないつまらない授業。それが終わったら友達と無駄話をする休み時間が来るはずなのだ。こんないかついおっさんの登場なんでだれも想像しているはずがない。
「静かにしろ。本日2050年9月27日をもって日本国は滅び大日本帝国となった。我らは新しい技術を獲得し腐敗した現政府を打倒し新たな政権を樹立したのである。」
うん、やっぱり頭がおかしいな。現実的に考えて頭のおかしい不審者が校内に侵入したってとこだろうけどそれにしては先生も校内放送もなにもない。
おっさんが続ける。
「かかる大日本帝国が獲得している技術の実験にお前たちは選ばれた。検討を祈る。」
嫌な予感がする。俺は頭がいいとは思えないが現状認識だけはちょっとした自信がある。これは何かまずい事が起こっているかもしれない。
みんなは呆然としているがようやく現状を把握した数人がコソコソ話を始めて教室をでていこうとするのが横目で見えた。
ナイス。なるべくこの軍人みたいなおっさんを刺激せずに人を呼んできてくれ。と下手行動を起こしたら自分が危ないとわかっている僕は流れに身を任せることにした。
すると、それを見た男が何かをぶつぶつ呟く。その瞬間教室全体が爆発したように光り僕の意識は途絶えた。
頭がクラクラする。目も痛い。
僕は目を覚ました。机につっぷしていたらしい。また授業中に昼寝してしまったかと思い顔を上げると全員が同じように机につっぷして寝ている。
どうやら変な軍人がやってきて光が爆発したのは夢じゃなかったようだ。みんなはまだ起きる気配はない。
一応自称特技である現状認識をするか。まず、周りを観察しよう。いつもと違う点を探してみるか。まず、みんなが寝ている。カーテンが閉まっている。少し変な臭いがする。
他には・・・・黒板にA4の紙がはってある。文字は見えない。黒板まで取りに行くと
********************
第1 指令
魔王を倒せ
第2 事実
1、ここは異世界である。
2、諸君らは勇者である。
3、諸君らは魔法が使える。
第3 補足
教壇内にある別紙参照
*********************
なんだこりゃ。くだらないイタズラだな。ついでに教壇内を見てみたらノートが入っていた。
随分手が込んでるなと呆れながら紙をポケットにくしゃくしゃとつっこむ。さてみんな何故か起きそうにないから取りあえず職員室に行って先生に事情を聞いてみるか。
と、ドアを開けたらそこはうっそうと木々が生い茂るジャングルだった。
自称特技の現状認識をしてみるか。
うん、異世界かもしれない。
ほそぼそと書いています。もし一定数の方に応援してもらえるなら公開しつづけたいと思いますので応援よろしくお願いします。