第4話・近江直
無駄話です
突然だが、セ・リーグにはもう1球団新規参入する。
『バルバルベルリンス』である。
名将なのかどうなのか、と言うより誰か分からないジョー氏が監督に就任。
コーチ陣は全て聞いたこともない名前がズラリ。打線は『ロボット打線』と称される得点力の高さで注目されているが、投手陣は全く分からない名前が並ぶ。島野、ライアン、バートン、別府、バカ西郷、ショーター、左東・・・・・・とにかく分からないチームなのだ。キャッチャーには鈴衛、栃香、中根がいる。栃香?
そのバルバルに、近江と言う選手が居る。
近江直。強肩好守で一発屋。そのパワーは陳黒晏(奈)と互角。右投げ左打ち。
近江は、元々ヤクルトに所属していた強肩キャッチャーだった。
しかし打撃に課題が残り、なかなか1軍定着出来ず。
やっと開幕1軍に名を連ね始めた時には古田が居た。(ちなみに11年目)
これでは一生出世は無理だと悟った近江はトレードを志願。見事承認されて巨人に移籍するも、加藤や村田に見事に押し負かされ2軍生活。
とうとう解雇になり、広島に拾われる。
この時、サードにコンバート。
しかしサードにコンバートしたのが災いを招く。
キャッチャーが手薄な広島に移籍した直後にサードにコンバートしたことで、木村と倉と瀬戸ぐらいしか居ない正捕手争いから退く事になり、代わりに新井・ディアス・野村と激戦のサードのレギュラー争いに突っ込む事になった。案の定堕落して2軍生活。その年に解雇。そして近鉄に移籍した。その後も2軍生活が続く。そして近鉄が合併。楽天に行くも、ホセ・フェルナンデスに押し退けられ2軍降格。そして今年、バルバルに移籍した。まさにタイトルや日本一とは全く縁のない選手なのだ。
その近江は俺と非常に縁の深い人物なのだ。こちらは24歳であちらは39歳と著しく離れているが、一応俺のルーキーイヤーの時にフレッシュオールスターでバッテリーを組んだ事がある。あの時は既にサードにコンバートしていたのだが、フレッシュオールスターの時のみマスクを被ったのである。
それ以来連絡も取るようになり、今は会えば酒を酌み交す程の仲である。ちなみに俺は轆轤とも仲が良い。
その近江さんが今度、『バルバルベルリンス』にて開幕4番を任されるかもしれないと聞いた。ジョー監督が検討中だそうだ。楽しみだ。
以上、無駄話でした。
無駄話でした