大崎真、ゴリラに苦悩する
俺は苦悩していた。
清坂正吾様主催の『ゴリラパーティー』に参加しようと決めたものの、まったくもってネタが思い浮かばないのだ。
(ゴリラ縛りとは……。今までのお題で一番辛いかもしれない……)
俺は半泣きになっていた。
全然、思い付かないし筆も進まない。ゴリラ以外にやることはたくさんあるのに。ゴリラで半泣きになってる場合じゃないのに。
連載中のやつも書かないといけないし、お気に入りユーザーの作品も読みにまわりたいのに。
家族がいるから職場で働かないといけないし、お腹が空くから天神橋筋商店街でランチを食べないといけないし、10月になるまえに金麦を買い溜めしないといけないし、虫歯になるから歯磨きをしないといけないし、眠いから寝なきゃいけないのに。
シルバーウィークの最終日、ゴリラをなんとかしようと思ったら、洗濯機が壊れて急遽、イオンに買いにいかなきゃいけなくなるし。
「最新型だと15万円ですが、これは型落ちだし、展示品でキズ有りだから5%オフにしますよ」
とか言われるし、更にサンキューパスポートで5%オフにしてくれるし、最終的に63000円にしてくれたし、一体全体、どうなってるんだ。イオン、ありがとう。
とにかく、俺は忙しいからゴリラのことを考えてる場合じゃないのに。
大体、ゴリラでどんな話が書けると言うんだ。なんで、シロクマシロウ子さんはゴリラで一万三千文字も書けるんだ。一体、どんな話なんだ。普通、ゴリラで一万三千文字もいける?
いやいや、そんなことを考えてる場合ではない。俺も考えないといけない。
せっかくのなろうだし、思い切ってギャグ寄りの異世界恋愛にしてみるか。
ゴリラ顔のお父さん似のヒロインが異世界転生してしまい、そこではゴリラ顔が美女とされていて、イケメン王子やイケメン皇帝にモテモテ、ヒロインは(もう現実世界には戻りたくない――!)となり……。感想欄は閉じておこう。
(……う〜む、もうちょっと考えてみるか……)
俺は気分転換にスーパーへ向かうことにした。ちなみに、ここはトルコである。今、俺は海外旅行中なのだ。
スーパーで飲み物とお菓子を手に取ると、レジへ持っていく。お金を出すと、店員に言われた。
「お釣りは5リラになります」
お釣りの5リラを受け取ると、俺はホテルへと戻ったのだった。
読んでくださって、ありがとうございました。
これはゴリラでカウントしてもらえるのでしょうか。審議のランプが灯る気がします。
主催してくださった清坂正吾様、ありがとうございます。
シロクマシロウ子様、勝手に登場させてしまい、すいません。ゴリラパーティーを教えてくださり、ありがとうございました。




