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虚無世界で戦争した話  作者: 射干玉
Chapter1『University』
1/7

『PROLOGUE』

今回から新連載です!

滅茶苦茶適当……というか、自分らしく書き過ぎて、

また今までみたいに伝わり辛いかもしれませんが、どうか温かい目で見守ってくださると

嬉しいです光栄です感謝感激です……! 宜しくお願いします!

 虚無の世界で戦争をした話をしよう。


 ある青年がいた。年齢は十八、現職は大学生、名前は――有村(アリムラ) 糸音(シフォン)。現世にはとても耳障りで目障りな煌びやかさを持つ名前。とてもとても、その人格には似合いもしない名前だ。


 彼の人格は歪んでいた。社会的にも、普遍的な常識の秤にかけても言える事だ。何せ笑わない。人間の第一印象を決める要素が致命的に欠けているのだ。そして繋げるならば個性が無い。色が無い。人間らしくもなく、彼らしくもない――「救い様がない」と、何度言われた事だろうか。


 ……彼の事を話していても仕方ないので別の話に移ろう。


 これを見ている者に問いたい。『セカイは終わるもの』だろうか? これは真面目な世間話でもあり、面白味のある幻想ファンタジーでもある。その類を議論をする際に、勿論ながら考えられる原因を挙げるだろう。いつも人と共に生きている自然からの災害(いかり)? 未だ見ぬ宇宙からの隕石(きょうい)? 思い出せるだけ、何て言ってしまえば幾らでも出てきてしまう。


 でもよく考えてみて欲しい。もしもそんな瞬間が訪れたとしたら、僕ら人類はそれを目撃できるだろうか? 否、不可能だ。何故なら、何兆分の一位の確率で助かりでもしない限り、『セカイの終焉(おわり)』と共に僕らも跡形も無く消えてしまうからだ。考えた事があるだろうか。人が、自分が、セカイが、どんな風に終わるのか。


 ……話が脱線してしまった。悪い癖だ、許してくれ。今から話すのは、これもまた『セカイの終焉(おわり)』についての物語だ。そして序ではあるが、少年少女が藻搔き苦しみ個性を開花するまでの物語。


 まあ何だ、先程話した『劣等者(ラット)』――厭、糸音の様な落ち零れ達の話ですよ。



 &・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 誰か、理解できるだろうか?


 何も恵まれない人間が存在する事を。何をやっても失敗ばかりする人間が存在する事を。


 最早――生きる価値すらも無い人間が存在する事を。


 もしも、そんな人間が居たらどうする? そんな奴の為に何ができる? 虚ろな目で見ている地獄を塗り替えて、救ってやれる? ――厭、無理だろうな。『救い様が無い』とは正にこれではないか。


 では仮に……屑の様な、無価値な、人間以下の『僕』が、天地を返すみたいな力を手に入れられたら。――こんなに面白い話は無いだろう。


 もうどうだってよかったんだ。他者から命を狙われる様な事があったら、「自分の命に狙われる価値があったんだ」何て感動している始末だし。


 だからこそ、これはチャンスなんだ。命を懸ける覚悟があるって『だけ』で、人生を生きる意味や価値を与えられる。『個彩(いろ)』を与えてくれるんだ。無色な道に、色が付く。それだけで、僕みたいな奴は喜んでしまうんだ。


 まるで弱く弱くすばしっこいだけの窮鼠が、猫を噛む力を手に入れた様なもの。


 これは奇跡で、人生で最初にして最後のチャンス。世界を救うか終わらせるか、生きるか死ぬかを賭けた自分との戦い。


 さあ、ここらで一発――泥に塗れて何も見えない闇黒(まっくら)の人生を、逆転しようじゃないか。

短いですね!!

結構シリアスな展開でスタートしてしまい、しんみり感が残ったかと思いますが……

次回からはもっと凄まじい独特な味を出せるかと思います!


次回もまたどうぞご覧下さいませ。

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