ガリオとビリビリバーの大冒険
うちの子が書いた昔話風、現代童話です。
広い心でお読みいただけるようお願いいたします。
あるところに、ガリオ と ビリビリバー がいました。
「どこか遠くへ冒険に行きたいのう」
「まあ、今年はひまだしなー」
そう話していると、空からふしぎな地図がひらひら落ちてきました。
地図にはこう書いてありました。
『せかいじゅうにちらばった “でんせつのピカピカ石” を集めよ!』
「これは行くしかない!」二人は元気いっぱい出発しました。
まずはアメリカに住んでいる、ション・F・ボンデーの家に行きました。
ピンポーン。
すると中から、「RH@W#SZのYAァァァ!」という声だけが聞こえてきました。
「何を言っとるのか、さっぱりわからん」
「たぶん忙しいんじゃろう」
しかたなく、二人は次の国へ向かいました。
今度はシンガポールに住んでいるチェンジャッカルンの家です。
ピンポーン。
ピンポーン。
……でも、誰も出てきません。
気になって窓をのぞくと、家の中はもぬけのからっぽ。
机の上には、半分食べかけの肉まんだけが置いてありました。
「急いで出かけたんかな?」
「肉まんだけ置いていくとは大事件じゃ」
そのあと二人は、南極と北極の両方へ行ってみました。
ですが――
「さむすぎるーー!!」
「ヒゲまで凍るわ!!」
あまりの寒さに、三秒で帰りました。
つかれた二人はぐっすり眠り、
朝起きると、なぜか大量のクッキーが完成していました。
「これを売れば大金持ちじゃ!」
「名づけて“そえてまとめたクッキー”!」
しかし、道ゆく人はみんな首をかしげます。
「名前がよくわからない」
「あと少しかたい」
結局、一枚しか売れませんでした。
「もう一度、冒険に出るしかない!」
「次はアイスランドじゃー!」
二人が雪の中を歩いていると、遠くでピカピカ光るものを見つけました。
「あっ! でんせつのピカピカ石か!?」
「いや、あれは……」
近づいてみると、それは巨大な冷蔵庫でした。
しかもしゃべります。
「ワタシハ、コオリノ王様、レイゾーン3世ダ」
「冷蔵庫がしゃべったーー!!」
「しかも強そう!」
レイゾーン3世は言いました。
「ワタシニ勝テバ、ピカピカ石ヲヤロウ」
ガリオとビリビリバーは、クッキー投げ大会で勝負することになりました。
ガリオが投げる!
ビリビリバーが投げる!
レイゾーン3世は口でキャッチする!
しかし最後に、
かたすぎるクッキーが冷蔵庫にスポーン!
ガコン!!
「アーーー!! 歯ガーー!!」
レイゾーン3世はびっくりして負けを認め、
ついに “でんせつのピカピカ石” をくれました。
「やったー!!」
「でもこれ、何に使うんじゃ?」
すると石がまぶしく光り、空から声が聞こえました。
『ここまで読んでくれてありがとう』
「終わりかーーい!!」
こうして、ガリオとビリビリバーの大冒険は、
たぶんまだまだ続くのでした。




