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4、魔王様は料理上手
オムライスに鶏のスープ、新鮮野菜のサラダ……デザートにイチゴのシャーベット
「ふぅ……」
「…………」
机の上に、マトモ……ってか寧ろ随分と立派な食事が用意されていた
思った以上の食事に
あまり表情を変えない勇者も思わず目を白黒させる
さて、俺も食うかと
調理室から魔王はエプロン(花柄)を外し勇者の向かい側に座った
「?…どうした、食わないのか」
なかなか食事に手を付けない勇者に食事を促す。
「……いただきます」
恐る恐る口に入れ
「………ウマイ」
満足げに頷き口を進めた
美味そうに食事をする勇者を見て
魔王はその顔を観察する
目の前の食事に集中し黙認と食べ続ける、間の抜けたやる気の無い顔が目に映る
端から見たら之が勇者であるなんて誰が想像しようか
なんでこんなのに負けたのだろうか……
魔王はガックリと凹んだ
「……ごちそうさま」
数十分後、食事に毒でも盛っておけば良かった……あ、でもそれじゃあ食事が……と後悔したり葛藤したりしたのは秘密である
短っ!!書いたら思った以上に短くなってしまった……、今日中にもう一話投稿するかも