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25、触手プレイ?

※基本エロ無し

ただし最後の方に怪しい表現あり



コロシテヤル……



誰もが寝静まった深夜、誰も居ない城の廊下を音もなく駆け抜ける人影があった。

目が覚めると同時に、自分をベッドに縛り付けていた縄を切り、部屋に居た魔王の影のシモベを消し去った勇者少女クレア。


一度は敗北してもなおその目から狂気が消える事は無かった。


先の戦いで殆ど使い果たし、僅かに残った力で城の魔力を探知し、魔王の寝る部屋を探し当てると………ゆっくりと侵入し。

目標の影を視認する……


気配を潜めて近づき……この世から、自分と兄を隔てる障害を消し去るため、静かに寝息をたてる魔王の喉笛に部屋から拝借した銀色に輝くフルーツナイフを突き立てた。


しかし………


チクッ



「……っ?」



虫に刺されたような皮膚の痛みの後に、身体から力が抜けて痙攣し、その場にひざまづいたまま動けなくなってしまった。



「全く………魔王様は油断し過ぎなんだからねぇ………」



見れば人間体のラプラサスが背中から触手をウネウネと動かしながらいつの間にかそこに居た。



「…ぃ……ぜ…?」



何故解ったのか?そう聞こうと口を開くが身体が痺れているため上手く喋れない。



「暗殺なんかは私の得意分野だからねぇ、あなたみたいな娘が考える事も何となく解るのよ」



相手が満足に喋れ無くても言いたい事を察したラプラサスはそう答えた。



「……全く……せっかく“あれ”を無かったことにして命を取らずにしてあげたのに、こういうのを恩を仇で返すって言うのかしら?」



いまだに血気盛んなこの少女に呆れたように呟く……



「ぅる…ぃ…げせ…な、まも……が」



身体が痺れるのも構わず声を上げた。ハッキリと声を認識する事は出来無くても罵声を浴びせていることは解る

まるで虫けらを見るような目をこちらに向けてくるクレア、こんな状況でもなお自分の立場が上だと信じて疑っていない。

きっと彼女は今まで甘やかされて育ってきたのだろう……

世の中の全てが何でも自分の思い通りになると勘違いしている。


好きな人が側に居ないと気に入らない、

だから縛り付ける。

嫌な奴が生きているのが気に入らない、

だから殺す。


なまじ力を持っているだけに達が悪い

魔王との戦いだって

本人は負けたとは思っていないのだろう

だからこそこの高圧的な態度

負けた事が受け入れられずに駄々をこねる子供


見苦しくわね……


ラプラサスの青い瞳が怪しくギラリと光った。

途端に背中から生える悍ましい量の触手。



「勘違いしないでね……?貴女が生かされて居るのは、私達の気まぐれだって事に……いくらあの子の兄妹だとしてもそう何度も殺しに来るようなら例え魔王様が止めようと容赦しないわ……なんなら今この場で殺してあげましょうか?」



さも楽しそうに薄ら暗い声でそう告げた。


一瞬うろたえそれでもなおも強気のクレア


先端に鋭利な針のついた幾つもの触手がうねり、首に脚に腕に体中に巻き付き纏わり付き縛り上げてゆく

ゆっくりと締め付けられる身体に徐々に恐怖が顔に滲み出る、それでもギリギリの所で踏み止まり態度を崩さないのはプライド故か


チクッ



「……っ」


上腕に釘で貼付けられるような痛み

……見れば毒針に刺されて赤く爛れていた

……そして、後に控える数百の無数のうごめく触手



「これ……一本ずつ刺していったらどうなるかなぁ?」



瞬間、想像する。

一本ずつ針に刺され、苦痛に苛まれ悲鳴を上げる自分を……全身を醜く腫れ上がらせ最早人の形を成さずに苦痛の中で死にゆく自分を



「う……っ…ぁ」



もう限界だった……

もはやプライドも外聞も無い

目からは大粒の涙をボロボロと垂れ流し

恐怖に顔を歪ませて泣きじゃくるクレア



「おっ…にぃ………ひゃ…ん」



ただ兄に助けを求める力無い…か弱い妹の姿があった。


その様子に満足したのか、ゆっくり触手の力を弱めて針を引っ込める。

顔を涙でグシャグシャにした少女を見下ろし………



「まぁ……今回は貴女のお兄さんに免じて……」



次いで先の丸い触手が少女の服の中へと潜り込み身体をまさぐる。



「……っひ……!?」



「ふふふ……ちょっと悪戯するだけで許してあげるわ……大丈夫……痛いようにはしないから………」



先程、毒針で腫れた部分を優しく撫で上げ、ぺろりと舐める。



「………っ…!??」



そのまま触手に絡まれて訳もわからず人気の無い部屋に連れ去られる少女………


その夜、城の中で熱っぽい声が響いたとか響かなかったとか…………



クレアは少し大人の階段を上った。



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