予報5
〈前回までのあらすじです。
1 伊藤真桜と尾崎涼とファミレスで出会った
2 ファミレスにて強盗が入った
さて、ここからどう乗り切るかはあなたが見届けて下さい。私が大活躍するので( -∀・)〉
ふぅぅ、すっきりした。たまに来るお通じがこんなときにも起こるから困る。でもそれだけ健康的と考えてもいいんだな、うん!
〈それは毎回、私があなたを危険から回避させるためにやっていることですよ。〉
は!?これがお前のせいだと?それのせいで今までどれだけ苦労したと思ってるんだよ!
〈でもそれのおかげであなたは物事を乗り切れたり回避したりしているのですよ。〉
意味が…わからなくもない。確かに言われてみれば今までこんな状況になった時は何か物事が起きていた、中にはアンナイが言ったように危ねっさっきまでそこにいたんよな。って思った時も何回かあった…ってことはまさか今回も?
〈はい、今ちょうどここのファミレスで強盗が来ています。〉
WhatsApp!?急に英語になったが、俺は恐る恐るトイレの扉を開けて真桜達のいるところを見た。そこにいたのは犯人グループの1人と真桜の揉めているところだ。
「私はあなた達みたいな野蛮な人たちにはならない!」
「こんのクソガキがああああ!」
その瞬間に真桜が殴られて手に持っていたフォークを落とした俺の見る感じ、それで抵抗する気だったのだろう。倒れた真桜を涼が駆け寄って心配している。
「大丈夫、真桜さん。」
「うぐっ…」
それを見て犯人はどこか気にくわなかったのか涼を蹴った。
「てめえも邪魔すんのか、ゴラッ!」
「ぐっ!」
涼が蹴られ続ける、くっそ。俺はここから眺めることしかできないのか?いやここならバレてないから、警察に電話すれば…
〈それはオススメできません。〉
なんでだよ!?俺はバレてなくてあいつらはすぐにここを調べる感じもない、やるなら今なんだぞ?
〈確かにそうですが、客の人たちには老人、子供などが多数いるでしょう?こんな中で通報なんてしてみて下さい。パトカーのサイレンがなるのと同時に人質を取って逃げるのがオチです。〉
ほんじゃあどうしろと?
〈私の言う通りに動けばいいのです、そうすれば全員が生きて帰れますよ。〉
生き残る前提で行くのかよ、ほんじゃあその間に誰かが怪我しようがどうでもいいって言うのかよ!
〈私はあなたを守るとしか決めてないので…〉
このヤロ…お前って奴はこういう時でも非情なのかよ、なんでお前はそうでいられるんだ。俺が生きたってな、他の目の前の人が生きてなきゃ俺は生きてるって感じがしないんだ。だから考えろ!誰も被害が出ず、俺だけが迷惑を被る方法を。
〈…。それなら1つだけございます、私の言う通りに動いて下さい。〉
それならいくらでもやってやろうじゃねぇの。
「このガキが、後で徹底的にいたぶってやる。覚悟しとけよ!」
私は顔を殴られて項垂れた、ただそれは私だけじゃなく尾崎さんも巻き込んでしまったことに罪悪感を抱いていた。私はいつもこのような行きすぎた先入観のせいで物事を過激にしてきた、今回もやってしまった。私はどうしていつもこうなんだろう、やっぱりあの事を思いだしちゃうからかな?
「おい、お前ら。私物はあれだけか?」
犯人達は私達のお金も取る気だ、でも下手をすると私達は殺される。私は素直に頷いた。他の人達もそうした。ガムテープとロープをほどければすぐに取り押さえたいのに…!
ドン!
後ろから音がした、トイレの方だ。私達だけじゃなく犯人達も向いた。その先には由樹 自が立っていた。どうにかしてくれ
「逃げるんだよォォ!」
自が急に叫んだと思ったら走りだし、犯人達を蹴っ飛ばして外に走り出した。犯人達も急に何が起こったのか分からなかったのか混乱していた、でも我に戻ったのと同時にキレた。
「てめえ待てゴラッ!追いかけるぞ!」
「はいっ!」
犯人2人が自を追い掛けて1人が残った、1人ぐらいならなんとか…でも手が縛られ
うん?私は後ろに何かあるのを感じた、この形は…まさか?自がやったとでも言うの?私は尾崎さんに手を当てて私の手元にあるものに気づかせた。尾崎さんも狙いに気付き手を貸した。
〈次回は逃走中の回ですね、実際に走るのは脳筋マンなのですが私も走った気分で次回を迎えましょう。それでは!〉