予報2
〈前回までのあらすじです。
1 由樹 自が新しく高校生となった
これぐらいしか言うことがないです、これからもあの脳筋マンを助け(巻き込み)ます。〉
学校は受験しにきた時にも見たが、やはり今までに見た学校とは違って相当綺麗だ。他にも色々な学校に受験をしに行ったがここだけは別格レベルで綺麗なんだ。よしっ入るか。
自は先生からクラスの紙を渡されて1-Fに入って
〈前方ご注意。〉ボソッ
ドゴッ
俺の目の前にほうきが立っていてそれにぶつかった、なんでこんなところにほうきが…
「ちっ、一番面白くない展開だな。」
「そうっすね。」
自の先にいかにも番長みたいな奴とその取り巻きみたいな奴が2人いた、こいつらがほうきを設置したのか…許せねえ。
「アンナイ!どうして言わなかった、てめえ!」
〈言ったじゃないですか、あなたがちゃんと聞いていなかったのが悪いのです。〉
「ふざけんなよ、このヤロッ!」
〈反省しています。〉
くそガキが。はっ!すぐに言葉に出てしまったから、ひょっとして…
自が周りを見てみると番長と取り巻きが引いていた、それはこの2人に限ったことじゃない。真面目そうな女子、影みたいに教室の端っこにいる前髪が長い男子、身長が140cmぐらいの女子なども引いている。
オレハイキナリヤッテシマッタヨウダ。またアンナイのせいで俺はこのクラスで浮く存在になるのかな…ま、まぁまだ始まったばっかだし?大丈夫よね大丈夫。
俺が一人言で暴言もどきを吐いていたことは後からこの教室に入ってきた他の人たちにも伝わった、だからアンナイは嫌いだ。
〈私もあなたが嫌いですよ、御安心を。〉
率直に言われると余計に腹が立つ、いや今はそれよりも気になることがあるそれは。
〈このクラスが周りに比べて人数が少ないことですね。〉
ん?あ、あぁそうなんだよ、てか何してんだよお前。俺が思ったことをどうして反復して伝えてるんだよ。
〈読者のためにですよ。〉
意味不明、読者ってどういう…まさかお前中二病か?
〈お気になさらず。〉
分かったよ、お前のことは今日1日中スルーしてやるよ。お前と関わったらロクなことがない。
〈どうぞ、御自由に。〉
自がやり取りしていると先生が入ってきた、すると突然…
「お前達は我が校における問題児どもだ、それをよく育成するのがこの榊原の役目だ!」
榊原と名乗る先生がそんなことを言ってきた、いかにもな熱血先生みたいなイメージだ。
「ささっ、速く始業式に行くぞ。」
俺のクラスは周りに比べて孤立された状態だ、そもそもなんで俺らが問題児に。番長とその取り巻きは当たり前に見えるのだが俺の隣にいる真面目そうな女子とかその後に来たイケメンとかはあり得ないと思うのだが…。
俺が考え事をしていると校長が前に出てきてマイクを取った。
「これから始業式を始めます。」
〈今回の登場人物です。
由樹 自、私ことアンナイ、1-Fの生徒達、榊原先生。〉
〈今回の未公開シーンです、実はほうきにぶつかる前にトイレに寄った脳筋マン。そこで…〉
〈トイレに紙がありません。〉
マジか、耐えられないのだが…運ゲーだよな?アンナイ。
〈運ゲーとは?とりあえず紙がありません。〉
曖昧過ぎるだろ、くそガキ…とりあえず適当に入るか。ここだ、当たれぇぇ!なかった、ってまさか!?俺は全てのドアを開けて確かめてみたらどこにも紙がなかった。ふざけんなよ…てめ。
〈その後、なんとか他の紙があるトイレにありつけれた脳筋マン。語られなかったところにはこんなこともありました。それでは次回お会いしましょう、皆さん。〉