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第15話 金金金

こちらの作品は、小説サイト「カクヨム」の方で最新話を更新しております。

是非そちらでもお読みください。


 次の日、俺たちはゴーレムを狩るためにゴーレムが生息するという洞窟を訪れていた。


 クエスト内容は、ゴーレムの核の納品だ。それと共に鉱石を別途買い取ると補足で書いてあった。恐らく核は討伐確認で、本来の目的は鉱石の買取なのだろう。


 なぜ買取かというと、事前にクエスト報酬を決めておくと金額の設定が難しいからだ。


 ゴーレムは個体によって体に生えている鉱石が違う。高い鉱石もあれば安い鉱石もある。鉱石の価格も需要の関係で変動するため、買取の方がお互いにとって平等な報酬の設定が出来るというわけだ。


 そして現在だが、


「うっひょぉぉお!! マジですげぇなリオ!! これミスリルだぜ!? 一体いくらになるんだろうな!!」


「シズル、喋る前にまずは鉱石を剥ぎ取ろう。次もリオがすぐに倒してくれるから」


 俺は12体のゴーレムを討伐していた。


 正直戦いと呼べるものでは無い。ノロマなゴーレムに持続ダメージを与え続けるなんて猿でも出来る。


 ゴーレム

 ————————————————

 LV:18

 HP:540

 MP:53


 STR:153  攻撃力

 DEX:22   命中力

 VIT:3892 防御力

 AGI:15   俊敏力

 INT:18   魔法力

 ————————————————


 防御力がとんでもない数値だ。これは爆弾も使うわけだよ。

 ちなみに防御力は物理だけでなく魔法防御も含まれている。故に魔法も効きにくい相手だということだ。


 爆弾は確か1Kgで1000程度の攻撃力だから……5kgくらいで倒せるか?

 そんな量の爆弾使ったらこの洞窟ぶっ飛ぶだろ……とも思おうが、そこは異世界の不思議パワーが働いているらしい。もうなんでもありかよ。


 とまぁこんな感じのゴーレムであるが、俺にかかればノーリスクで9分あればあの世行きだ。


 こういうのは持続ダメージの本来の使い方なんだろうな。爽快感があまり無いからつまらないけど。


 どうせならドラゴンとかがいい。すべての攻撃を避けまくって最後には俺が立っているなんて相当愉快じゃないか。


 そんなことを考えてたらまたゴーレムが倒れた。これで13体目だ。


「今日はこのくらいにしとくか。稼ぎも充分だろ?」


「おうよ! これで酒が飲み放題だ!!」


 え……? お前貰えると思ってるの? 荷物持ちじゃん。


 まぁここで拗ねられても面倒臭いから帰ってから告げてやろう。もちろん荷物持ち分の給料は払うが。


 そろそろ帰ろうかと支度を始めたとき、奥の方からゴーレムよりも少し大きな影が見える。


「おい……あれってまさか……」


 シズルは知っているみたいだ。体はゴーレムと一緒だが……なんだ? 全身が金ピカだ。


「ゴールドゴーレムじゃねぇか!! ギルドランクがAでも討伐は難しい高ランクモンスターだ!! なんでこんなところに!?」


 そりゃここはゴーレムの洞窟だからな。いるだろ。討伐されなさそうな厳つい見た目だし。


 どれどれ……


 ゴールドゴーレム

 ————————————————

 LV:58

 HP:2480

 MP:356


 STR:1058  攻撃力

 DEX:58    命中力

 VIT:35648 防御力

 AGI:80    俊敏力

 INT:50    魔法力

 ————————————————


 ジュル……全身金の……金のなる木!!



 40分ちょいか。



 ちょろいなこの世界。


 リオ

 ————————————————

 LV:45

 HP:980

 MP:660


 STR:1   攻撃力

 DEX:243 命中力

 VIT:1   防御力

 AGI:580 俊敏力

 INT:103 魔法力


 スキル:持続ダメージ LV:1

 効果 :1秒間に自身のSTR値の攻撃を与え続ける。ON、OFF切り替え可能。永続。防御不可。


 作業人:スズネ

 金に目が眩んだ:シズル

 ————————————————



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